山間部では、雨が降ると電波状況が悪くなる。 山奥の別荘では、それが顕著である。たとえテレビ放送の電波が地上デジタル化されていようと、地形が原因の 電波不良ばかりはどうにもならないからだ。吉岡一味の別荘の住人達はテレビにはそれほど執着を持たない人間 が多いので、これまではテレビの映りが悪かろうが文句の一つも起きなかった。今はいない藤原伊織と羽部鏡一に しても、テレビはあまり好いてはいなかった。皆が皆、ぼんやりとテレビを見ているぐらいなら、それぞれがやるべき 仕事に集中すべきだと考えているからだ。だが、彼だけは違っていた。 前触れもなく沸き上がった暗雲から降り出した雨を避けるためにブルーシートを被った岩龍は、二階のベランダの 窓越しにリビングにある大型液晶テレビを見つめていた。有機エレクトロルミネッセンスによる鮮やかな発色の画面 の中では、人命救助のために開発された人型ロボットが外宇宙から飛来した異星体と戦うという一昔前のアニメを デジタルリマスターしたものが放映されていたが、肝心な場面で音声が途切れて映像にブロックノイズが発生した。 それも一度や二度ではなく、見栄えのするシーンになった頃合いを見計らったかのように途切れるのである。それを 見続けている岩龍は、思考回路に嫌な電流が走っていた。人間で言うところの苛立ちである。 「どうしてこう、合体シーンになる度に電波が途切れるんじゃい!」 岩龍がいきり立って両腕を振り上げると、テレビの近くを通り掛かった武蔵野がぎょっとした。 「何だ、いきなり」 「どうもこうもないんじゃい! お天道様はワシが面白うモンを見るんを邪魔しとるんじゃい!」 リングに入場するボクサーがガウンを脱ぐように豪快にブルーシートを払った岩龍は、蒸気を噴き出した。 「そんなわけがあるか。落ち着け」 武蔵野が呆れると、岩龍は地団駄を踏む代わりにキャタピラを回転させ、泥を跳ね上げた。 「ええいもうっ! アニメでも見とらんと、退屈で退屈でシャットダウンしそうなんじゃい!」 「いいから、落ち着け。まずは深呼吸、じゃない、吸排気して廃熱しろ。で、電圧を下げろ。解ったな」 武蔵野はベランダの窓を開けて宥めるが、岩龍は顔を背けた。 「そんなんでワシのアイドリングが治まるわけがないんじゃい!」 「何の騒ぎですか、岩龍さん」 三階から下りてきたりんねは、眉間に少しばかりシワを寄せていた。岩龍はテレビを指す。 「テレビの映りがブチ悪うてのう、ワシの見たいモンがよう見れんのんじゃい」 「テレビですかぁーん?」 キッチンから出てきた道子は、相変わらず映像がざらついているテレビと岩龍を見比べる。 「そんな単純な電波なんてぇーん、岩龍さん御自身が受信すればいいじゃないですかぁーん。今時ぃーん、カーナビ だってデジタルチューナーを標準装備しているんですからぁーん」 「ほうかのう……」 岩龍は自身のコンピューターが詰まっている操縦席を見下ろすも、はたと気付き、再びいきり立った。 「カーナビどころかGPSも乗っけとらんワシに、デジタルチューナーなんかあるわけないんじゃい!」 「あらまぁーん」 道子は苦笑し、そそくさとキッチンに逃げ込んだ。 「いい加減に諦めろ。大体、アニメなんてどれも同じようなもんじゃないか」 武蔵野は素っ気なく言い、自室に引き上げていった。 「岩龍さん」 りんねは雨の滴るベランダに出ると、岩龍はベランダに詰め寄ってきた。 「姉御、なんとか出来んかいのう! この通りじゃけぇ!」 そう言うや否や、岩龍は地面に両手を付いて土下座に似た姿勢になった。といっても、腰の稼働範囲と下半身の キャタピラの都合で前屈と言った方が正しいのだが。 「テレビなんて見ていると、頭が悪くなってしまわれますよ」 だが、りんねの答えは辛辣だった。岩龍は顔を上げ、スコープアイのシャッターを開閉させる。 「ほうなんか?」 「ええ、そうなのです。いいですか、岩龍さん。テレビという情報媒体は、映像と音声による短絡的かつ直接的な情報 を操るので情報操作と言論統制に打って付けなのです。連日連夜報道されるニュースの映像は、一つ残らず編集 されておりますので元の映像とは懸け離れたものと化していますし、アナウンサーが読み上げるニュース原稿にして も放送局の思想を顕著に受けているので偏っているのです。公平を期すべきニュース番組でさえも特定の企業の 商品の購買意欲を煽るようなコーナーを設けておりますし、実際に人気があるとは思いがたいデビューしたばかりの アイドルが異様に持て囃されているのも珍しくもなんともありませんし、面白くもなんともない芸能人同士のトーク 番組が大半です。芸能人のプライベートを知ったところで、何の役にも立たないですから。岩龍さんが執心なさって いる特撮番組にしてもそうです。あれはオモチャの購買意欲を煽るのが目的なのであって、ヒーローの活躍を見て 楽しむものではありません」 「う、うぅ」 岩龍は後退し、今にも泣きそうな声で呻く。しかし、りんねは攻勢を緩めない。 「私は元よりテレビは好いておりません。映像による表現技術と俳優の演技力が惜しみなく生かされている映画は 評価しておりますが、寒々しさしか感じられない薄っぺらい演出と演技力の欠片も感じられないアイドル紛いの女優 や俳優が出演しているテレビドラマに時間を割くぐらいならば、読書をいたします。岩龍さんもそうなさった方が今後の ためになりますでしょうから、お勧めいたします」 「そないに言われても、ワシャあテレビが好きなんじゃーいっ! 特に特撮とアニメがのーうっ!」 機体の前後を反転させた岩龍は、涙を散らすかのようにスコープアイの縁に溜まった雨水を散らしながら急加速 し、別荘の敷地から飛び出した。お待ち下さい岩龍さん、とりんねから声を掛けられたような気がしたが、キャタピラの 駆動音に紛れて聴覚センサーで拾い切れなかった。 行く当てもなく山道を走り回りながら、岩龍はしゃくり上げるような気持ちで水素エンジンを空吹かしした。りんねの 言うことも解らないでもないのだが、単純明快な娯楽を楽しむことの何が悪いというのだ。ロボットは娯楽を楽しんで はいけないというのか。それとも、りんねはテレビばかり見ていて仕事をしない岩龍が嫌いなのだろうか。雇い主で あるりんねから嫌われてしまえば、親父さんに給料を送金出来なくなってしまう。だが、ニンジャファイター・ムラクモ を始めとした子供向けの特撮番組やアニメが好きで好きでたまらない。解りやすい人間関係とヒロイズム、見栄え のするデザインのパワードスーツ、煌びやかな変身シーン、性善説が全面に押し出された清らかな精神論。それは 地下闘技場で戦い続けていたが故に擦り切れかけていた価値観を一変させるものであり、岩龍の精神年齢の低い 人格の隅々にまで染み込んでいた。だから、好きなものを否定されると、岩龍自身も否定されたかのような気がして くる。キャタピラで雨水を蹴散らしながら、岩龍は無線の受信装置を作動させてテレビの電波を辿っていた。 いつのまにか、あのドライブインを目指していた。 降り出した雨は、トタン屋根を激しく打ち鳴らした。 自動販売機コーナーに戻ってきたつばめは、コジロウの影に隠れながら美月の様子を見やった。レイガンドーは 幼い主人を気遣い、このくらいの雨に降られてもショートしたりしない、と言っていたが、美月は返事もせずに俯いて いた。れんげは二人と二体を見比べていたが、状況が読めないのか不思議そうに首を傾げた。 不意に雨雲が瞬き、青白い稲妻が駆け抜ける。ほんの僅かな間の後、崩れ落ちるような爆音が轟いた。それに 驚いたつばめは反射的にコジロウの腕を掴み、身を縮めた。まるで夕立だ。れんげはわざとらしささえある悲鳴を 上げたが、美月は怯えもせずに黙り込んでいた。元々雷が怖くないのか、それとも雷を怖がるほどの余裕すらない のだろうか。或いは、つばめとコジロウが離れる隙を窺っているのだろうか。 「警官ロボット一体の単価はね、単純計算でも二千万は下らないの」 雨音に紛れかねないほど細い声で、美月は言った。自動販売機の明かりを帯びた横顔は、険しかった。 「民間用のロボットと互換性のある部品も少なくはないんだけど、ほとんどの部品は警官ロボット専用だから生産数 も限られていておのずと部品一つの単価も高くなるんだ。警察車両専用の通信設備とか、軍用の探査ロボットでも 使用されている各種センサーとかだから、常日頃からボディーガードに守られているような人達じゃないと個人所有 なんて出来ないんだ。だから、佐々木さんもきっとそうなんだろうなって、見当は付いていたんだ。見た目は普通そう だけど、凄いお金持ちなんだ、って。昔のりんちゃんみたいに」 りんちゃんとは、吉岡りんねの通称だろう。つばめは警戒心が増し、コジロウの腕を握る手に力を込める。 「佐々木さんとは仲良く出来ると思ったんだ。仲良くしたいって思ったんだ。だって、こっちに来てから、私、全然いい ことなんてないんだもん。学校に行ったって東京から来たってだけでハブられるし、お母さんと親戚の人達は宗教に 填っておかしくなっちゃうし、レイと話せるようになったのもついこの前のことだし。だから、佐々木さんと出会えたのは 本当に嬉しかったんだ。やっとまともな友達が出来るんだ、って思って」 美月の細い声が、嗚咽に詰まり始める。 「でも」 ハーフパンツの裾に、雨粒よりも大きな雫が落ち、丸い染みをいくつも作る。 「どうして、私からレイを取ろうとするの?」 「えっ?」 ただ、言葉を交わしただけなのに。つばめが面食らうと、美月は肩を震わせる。 「コジロウ君に細工させてレイの所有権を書き換えようとしたの? それとも、ネット経由でレイにアクセスして余計な 情報履歴を与えたの? 私のレイに何をしたの?」 「おい、美月。俺は別に何も」 動揺したレイガンドーが美月を宥めようとするが、美月は吊り上がった目でレイガンドーを睨み付けた。 「私だけの味方だと思っていたのに! 私だけのレイだって、レイだけが本当の家族だって思っていたのに! レイも 私のことを見捨てるんだね!?」 「美月、落ち着け。何を勘違いしているのかは知らないが、俺はただ……」 片膝を付いたレイガンドーは美月を支えようとするが、美月はその手を振り払って後退る。 「いいよ、どうせ佐々木さんに買われちゃうんでしょ! だったら私に触らないでよ、その方が汚れが少なくて売値が 上がるから!」 血を吐くような叫びだった。直後、雷鳴が響き渡り、ガラス戸をびりびりと震わせる。稲妻の逆光を背に受けて息を 荒げている美月は唇が切れかねないほど強く噛み締めていて、滂沱している目には警戒心が高じた敵意が宿って いた。その様を見て、つばめは痛感した。美月は吉岡りんねの側に付いているわけではなかったようだが、彼女も また苦境に立たされているのだと。だから、些細なことで、鬱屈していたものが堰を切って溢れ出したのだ。 意地を張って強がりたい気持ちがあればあるほど、心がねじ曲がってしまうのは、つばめも身に染みている。強く なろうとすればするほど、誰にも頼らずに生きていこうとすればするほどに、他者から向けられる感情をストレートに 受け止められなくなってしまうのだ。そして疑心暗鬼に陥り、抜け出せなくなる。美月も自分を守ろうとするがあまり に身動きが取れなくなっている。つばめは雷に臆しながらも一歩踏み出すと、その分だけ美月は逃げる。 「近付かないで。どうせ、レイさえ買い取れれば、私には用なんてないんでしょ?」 「そんなことないよ」 つばめは首を横に振るが、美月は信用しない。 「嘘だよ、そんなの! 私に価値なんてないことぐらい、最初から知っているんだから! りんちゃんと仲良くなった 時だってそうだった、他の人達は私を通じてりんちゃんと仲良くなろうするだけで、私と友達になろうとするのは一人も いなかった! 仲良くなろうとしても、相手の方から嫌がられた! そりゃそうだよ、他のクラスメイトは馬鹿みたいな 金持ちばっかりで、私んちみたいな町工場に毛が生えたみたいな会社じゃないもの! りんちゃんもそうだった、 私みたいな何の価値もない人間と仲良くすることで自分の価値を底上げしようとしていたんだ!」 金切り声を上げ、美月は更に後退ってガラス戸に背をぶつけた。 「お父さんは私を賭け金にしようとした、お母さんは私を連れて逃げてきたくせに私を見ようともしない。それなのに、 毎日毎日変な神様を拝んで変なお経を上げている。あの人はちょっとだけいい人だけど、信用出来ない。だから、 レイだけいればいいって、レイと一緒なら頑張れるって、でも、そのレイまでいなくなったら、私はどうしたらいいの? どうしろっていうの? りんちゃんに這い蹲ってお金を下さいって言えばいいの? それとも、変な宗教に洗脳されて おかしくなれば幸せなの? でも、どっちも嫌。何もかもが嫌」 次第に震え出した美月は、息苦しげに喘ぐ。 「お願い、佐々木さん。レイだけは奪わないで。他のものはなんでもあげるから、レイだけは」 言うだけ言って気が抜けたのか、美月はその場に座り込み、声を上げて泣き出した。レイガンドーは美月の傍に 近付くと、大きな手で美月の背を優しく抱いた。美月は一瞬躊躇ったが、レイガンドーの胸部装甲に縋り付いて泣き 喚いた。つばめはコジロウを見上げてみたが、コジロウは何も言わなかった。何も言うべきではない、と判断した末 の行動かもしれないが。 「そんなこと、するわけないじゃん」 つばめが笑うと、美月はレイガンドーの腕を抱え込み、怯えながら見返してきた。 「嘘だよ」 「嘘じゃないって。私だって、何が何でもコジロウを手放す気はないもん。だから、小倉さんからレイガンドーを奪う だなんて、出来るわけがないじゃん」 「……嘘だぁ」 美月はレイガンドーの分厚く固い胸に額を当て、呻く。 「あと、価値がないとか言っていたけどさ、それは私も一緒だよ。だって、友達いないし」 つばめは少々胸が痛んだが、笑顔を保ちながら言い切った。美月はおずおずと顔を上げる。 「なんで?」 「まあ、色々と面倒臭い事情があるからってのもそうだけど、根本的な原因は私の性格のせいかな。自分で言うのも なんだけど、まー、タチが悪いんだよ。女の子同士のねちゃねちゃした関係なんて大嫌いでさ、一緒にトイレに行くの なんて死んでもお断りだよ。あと、お揃いのストラップとかキーホルダーを買うのとか、誰かの悪口で盛り上がるの とか、そういうのが生理的にダメなの。だから、友達がいないの。中学生女子としては致命的でしょ?」 「ん……」 美月は少し泣き止み、べたべたに濡れた目元を拭った。 「それにさぁ、友達がいないのは寂しいけど、それが原因で死ぬってことはないんだし」 つばめはコジロウに寄り掛かる。奥只見ダムでの戦闘後に寝込み、散々うなされた末に出した結論だった。 「誰かが死ぬ時は、それ相応の理由と経緯がある時だけなんだよ。悪いことをしたり、悪いことをしている奴が近くに いたり、悪い結果が出るであろう出来事が積み重なっていたり、とかね。だから、一人きりでいても死ぬなんてことは まずないし、その方がずっと身動き取りやすいし。誰かを巻き込むぐらいなら、一人でいいんだ」 ね、とつばめがコジロウを見上げると、コジロウは僅かに俯いた。 「道理ではある」 「そっか、そうなんだ」 美月は叫びすぎて涸れた声で、弱々しく呟いた。 「うん。だからさ、小倉さん」 つばめはコジロウから離れると、美月に手を差し伸べた。美月はパーカーの袖に涙を染み込ませ、気まずげでは あったが、恐る恐るつばめに手を伸ばした。レイガンドーは上体を反らし気味にして、少女達のぎこちない触れ合い を妨げまいとしてくれた。コジロウは動かなかった。つばめが美月と目を合わせると、腫れぼったい瞼の美月は何度 も逸らしそうになりながらも目線を返してくれた。 だが、二人の手が繋がる寸前に、別の手が割り込んできた。桑原れんげだった。彼女は貼り付けたような笑顔を 保ちながら、つばめと美月の手を弾き飛ばして遠のけた。何事かとつばめが驚くと、美月は目を丸めて硬直した。 れんげは二人の間に割り込むと、右手でつばめの手を、左手で美月の手を取った。それからしばしの間の後、二人 の手を解放したれんげは、スキップするかのような足取りで自動販売機の前まで移動した。 「ねえ、だから何なの?」 「だからって、何が?」 つばめが呆気に取られつつも聞き返すと、れんげは小首を傾げた。 「そんなこと言ったって、結局、つばめちゃんは美月ちゃんに嫌われたくないだけでしょ? 生まれて初めて友達に なってくれそうな相手を見つけたから、必死なんでしょ? だから、そんなことを言うんでしょ? ふふふ」 それはそうかもしれないが、だが。つばめが臆すると、れんげは美月に目を向ける。 「美月ちゃんだって、りんちゃんの時と同じでしょ? これといって突出した才能もなければ付加価値もない人間だと 自覚しているからこそ、なんとなーく背景が凄そうなつばめちゃんの傍にいたいんでしょ? そうすれば、コジロウ君 の管理維持費の恩恵を受けてレイガンドーのアップグレードが出来るかもしれないなー、ってうっすら考えているん でしょ? ね、そうなんでしょ?」 れんげの言葉に、美月は狼狽えたのか目線を彷徨わせる。 「なぁーんで嘘を吐くの? 嘘じゃない、とか言ったくせに。変なの」 おトイレ行ってくるぅ、と言い残し、れんげは外に駆け出していった。つばめはれんげを引き留めようとガラス戸を 開けて飛び出したが、れんげの姿は見当たらなかった。確かに心の片隅ではそう思っていたかもしれないが、それ は本音とはまた少し違う部分の気持ちなのだ。つばめは美月に振り返ると、美月は再び泣き出しそうになっていた。 違う、違う、としきりに繰り返していて、レイガンドーが美月を包み込むように抱き締めている。 とりあえず、れんげを連れ戻して美月に謝らせなければ。そう思ったつばめは、ドライブインの裏手にあるトイレに 向かおうとすると、コジロウが駆け出してきた。たかがトイレに行くだけなのに、なんて過保護な。そう思ったつばめ は、美月とレイガンドーの傍にいるように言い付けようと振り返った瞬間、雷鳴とは異なる轟音が迫ってきた。 盛大に泥水が跳ね上がり、視界を奪われた。 12 7/22 |