アステロイド家族




あとがき



アステロイド家族は、これにて完結です。読了、ありがとうございました!
ドラゴンシリーズを書き終えた後、FTばかりを書いていた反動からか、無性にSFが書きたくなってしまいました。
宇宙だロボだ異星人だサイボーグだー、といつものように自分が好きな要素を詰め込んで考えた末、今までの書いた小説の世界観をちゃんぽんにしたようなものが出来上がり、どうせならスターシステムも使ってみようか、ってことで過去の小説のキャラをモブキャラとして出してみました。キャラ数の都合で、ドラゴンシリーズばかりでしたが。
どのキャラも、元の小説とはちょっと境遇が違うだけで性格はほとんど同じなので、やりやすかったです。
思い付いた当初は、ひぶでんの正弘が脳髄だけコールドスリープされて、アステ家の時代に解凍されてサイボーグボディを再び与えられ、機械生命体やら女装少年宇宙人やらセーラー服の戦闘狂少女やらと組んで、アステロイドベルトを中心にしてバトルバトルの「アステロイド遊撃隊」というストーリーで考えてみたのですが、どうにも上手く話が転がらないので却下し、練り直してアステ家にした次第です。敵が思い付かなかったせいなんですけどね。
ラストの展開は力任せすぎたかなと思いましたが、SFなんだから無駄にデカくてもいいじゃないかとも。
メインテーマは言うまでもなく、家族ってなんぞやです。今までにも何度となく書いてきたテーマではありますが。
ちなみに、四姉妹の名前の意味は、ウェールが春で、アエスタスが夏で、アウトゥムヌスが秋で、ヒエムスが冬です。アステ家の人名やら地名は全てラテン語なのです。ミイムだけが適当に考えた造語です。
一番動かしやすかったのは、他でもないヤブキです。ある程度オタク臭いと感情移入しやすいんですよ、ええ。
書き始めた時は、サチコはあそこまでスケールのでかいキャラではありませんでしたが、書くうちに話が面白い具合に転がっていき、行き着いた先がアレでした。各キャラの設定だけを作って、本筋を多少練って、後はキャラが動くままに遊ばせて書いたのですが、案外上手くいくものですね。人間、やれば出来るもんだなぁ。
とにかく、本当に色々と楽しかったです! ドラ滅は三部作の締めだったせいで縛りだらけだったから余計に!


最後の最後まで、私の拙い小説にお付き合いして下さった皆様方。
ここまでお読み下さったことを、心より感謝いたします。


本当にありがとうございました!


08 11/16 あるてみす 拝





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