ゲオルグ・ラ・ケル・タ 「どうも思わない。ただの二足歩行型脊椎動物の幼生体だ」 人間で言えば二十代後半。領土拡大目的の侵略作戦に参戦していたが、戦闘機を損傷。 惑星ヴァルハラの重力に囚われて墜落し、不時着した場所が、アリスらの住む都市だった。 前後の目と左腕を機械化し、脳を増量したサイボーグ。感情の起伏が全くなく、合理主義。 アリス 「だって、あなたは私の王子様なんだもの。ねえ、ゲオルグ」 外見、精神年齢、共に十歳前後。数千年前、惑星ヴァルハラに移住した地球人類の少女。 自在に己の望みを叶えることが可能で、ゲオルグが墜落したのもアリスの望みによるもの。 大人びた態度を取るが、その割に子供でいようとする。女の子らしさの固まりのような少女。 ヒルダ 「機械ってのはね、必要とされるために生まれてくるものよ」 惑星ヴァルハラに墜落した宇宙船のナビゲートコンピューターを搭載された女性型ロボット。 アリスの身の回りの世話が主立った仕事で、アリスの住まう城や庭園の手入れもしている。 機密情報輸送任務に就いていたため、頑なに命令を守ろうとする。プライドが高く気が強い。 エーディ・マクガイヴァー 「そりゃ、他人と付き合うのが面倒だからに決まってんだろ」 人間で言えば三十代後半。惑星イリシュ出身の科学者だが愛玩動物として扱われている。 惑星ヴァルハラの異常事態を解明して脱出するべく、研究しているが、成果は出ていない。 翼の生えたネコに似た外見で、体長五十センチ程度。知能は高いが打算的で皮肉っぽい。 |
惑星ヴァルハラ 数千年前に新天地を求めた地球人類が移住し、テラフォーミングを行ったが失敗した惑星。 濃アルカリ性の水質と土壌を持ち、結晶体に酷似した枝葉を伸ばす植物が生息している。 空気中の酸素濃度、重力、日照、公転周期、と第二の故郷に相応しい条件が揃っていた。 しかし、何らかの切っ掛けで地球人類は離脱し、以降テラフォーミングは再開されなかった。 アイデクセ帝国 ゲオルグ・ラ・ケル・タの母国。国土は惑星全土を占め、地球で言うところの共産主義国家。 技術レベルは高度だが、肉食獣から進化した影響からか好戦的で侵略戦争を頻繁に行う。 レギア人 ゲオルグ・ラ・ケル・タの種族。あらゆる体液が酸性の種族で、地球の爬虫類に似た外見。 尻尾が進化した三本足で歩行し、正面の単眼と後頭部の副眼による広範囲の視覚を持つ。 環境に合わせて発達した皮膚は頑丈で、関節と局部以外は分厚いウロコに覆われている。 |