機動駐在コジロウ




信じる者はスクラップ



 船島集落の奥へと進み、叢雲神社に到着した。
 コジロウは徐々に減速して鳥居の前でブレーキを掛けると、抱えていたつばめを地面に下ろした。つばめは骨身に 染みた震動のせいで乗り物酔いに陥っていたが、なんとか堪えた。コジロウに抱えられて移動するのはとても 好きなのだが、彼は普通の車やバイクとは違ってクッションというものがないので、乗り心地は最悪だ。おまけに顔も 丸出しだったので、髪もぼさぼさで目も乾いてしまった。つばめは何度も瞬きして眼球を潤し、髪も少しばかり整えて から、叢雲神社を仰ぎ見た。
 叢雲神社は変わっていなかった。忘れもしない夏休みのあの日、新免工業の戦闘部隊に襲撃された時と同じく、 うら寂しく佇んでいた。赤い塗料が剥げかけた鳥居も、枯れ葉が堆積した石段も、雑草が生え放題の境内も、時間が 止まっているかのように変化がなかった。本当に、この向こう側に弐天逸流の本部があるのだろうか。

「んー……」

 つばめは訝しみながら鳥居に近付き、石段を見上げてみた。だが、そんなものがあるとすれば、夏休みに訪れた 時にコジロウが気付いているはずだ。鳥居を出たり入ったり、と繰り返してみるも、やはりただの鳥居に過ぎない。 もしかして美野里に担がれたのでは、とつばめの心中に疑念が過ぎった。が、すぐに否定した。

「お姉ちゃんを信じるって決めたんだもん!」

 しかし、どうやって異次元に繋がる出入り口を開くのだろうか。そもそも、本当にそんなものがこの世に存在している のだろうか。あったとしても、こちらの空間で生きているつばめが入れるのだろうか。一度疑うと、次々に疑問が 湧いてきてしまい、つばめは今更ながら不安になってきた。けれど、正気かどうか疑わしい一乗寺達を信用する気 は全く起きず、つばめは悶々と思い悩んだ。

「ねえコジロウ、異次元ってどうやって行くの?」

「本官はその質問に対して答えることは不可能だ。情報が不足している」

「じゃあ、言い直そう。弐天逸流の本部がある異次元って、本当にここから行けるの?」

「本官はその質問に対して答えることは不可能だ」

「情報が不足しているから。うん、私もそんな気はした。じゃ、もう一度言い直そう。異次元空間が作れるような遺産 ってあるの? もしかして、それがシュユなの?」

「遺産に関する情報についてはプロテクトが施されているが、つばめによって遺産の識別名称を呼称されたため、 プロテクトの全段階を解除する。よって、その質問に対する返答が可能となった。シュユとは遺産の一つであり」

「で、その続きは?」

「明文化されていない。よって、口頭による説明は不可能だ」

「へ?」

 それでは、シュユがどういった遺産なのかコジロウにも解らないのか。つばめは理不尽だと思ったが、コジロウの 口振りからすると、コジロウ自身はシュユがいかなる能力を持った遺産なのかは理解出来ているのが、その能力を 説明するための文章が出来上がっていないから説明出来ない、ということか。歯痒くなったが、それもまた祖父の手 によるセキュリティの一つなのかもしれない。
 しかし、シュユの正体が解らなければ手の打ちようがない。美野里の話では、弐天逸流の本部が存在している 異次元はシュユが掻き集めた信仰心によって支えられていて、シュユが機能停止すれば異次元の出入り口が開く、 とのことだった。そして、叢雲神社で落ち合おう、と言われたので来てみたのだが、当の本人が見当たらない。自力で 脱出出来ると言っていたのに、途中でトラブルでも発生したのだろうか。
 美野里に会いたいと思うからこそ、思い切った行動が取れたのに。つばめは無性に切なくなり、冷え切った鳥居 に寄り添った。コジロウはつばめの挙動を見つめているだけで、突っ立ったままだった。縋るような気持ちで胸元に 下げているナユタを握り締めたが、指の間から光は漏れなかった。機能停止させているからだ。
 不意に、コジロウが反応した。両耳のパトライトの明かりがいやに目立ち、辺りが薄暗くなった。雲が流れてきて 太陽が翳ったのだろうか、とつばめは空を見上げるが、空は曇っていなかった。けれど、空とつばめを隔てている 空間に水分の微粒子が流れ込んできていた。霧だ。

「どこから流れてきたの、これ?」

 船島集落の中を通り抜けてきた時は、なんともなかったのに。つばめが周囲を見回すと、ペンダントのチェーンが 何かに引っ掛かった。そのせいでつんのめり、転びそうになり、鳥居に手を付いて凌いだ。枝に引っ掛けてしまった のだろうか、とチェーンを引っ張ってみると手応えがあった。ペンダントトップ、すなわちナユタが空中で消えていた。 何事かと目を丸めたつばめは今一度引っ張り返してみるが、ナユタは出てこない。鳥居の真下の空間にチェーンが 縫い付けられたかのような状態になっていて、引っ張り返すと、それ以上の力で引っ張られてしまう。

「うわわわっ!」

 このままでは引っ張り込まれる。つばめが必死に抵抗していると、コジロウがすぐさま駆け寄ってきた。つばめの 首の後ろにあるチェーンのホックを指で潰し、引き千切ると、チェーンは空間に吸い込まれていった。コジロウの手 で背中を支えられたつばめは、訳が解らずに口を半開きにした。一体、何がどうなっている。
 ナユタを飲み込んだ後、鳥居に囲まれた空間から白い靄が溢れ出してきた。それは霧を一層濃密にし、視界を 狭めた。つばめがコジロウにしがみつくと、コジロウはつばめの肩を優しく押して背後に移動させた。霧を掻き分けて 鳥居の中から出てきたのは、小柄な人影だった。その姿が視認出来た途端、つばめは歓喜した。

「お姉ちゃん!」

 姿を消した時とは服装は異なるが、美野里に間違いない。つばめが駆け寄ると、着物に袴姿の美野里はつばめに 向かってきた。いつも通りの明るい笑顔を浮かべながら、つばめに抱き付いてきた。

「つばめちゃーんっ!」

 この柔らかさ、この匂い、この声、この笑顔。つばめはいつになく力を込めて美野里に抱き付き、これまでの寂しさ を振り払うために笑い返した。つばめの背中に回されている美野里の手中には、ナユタが収まっていた。

「さっき、ナユタを引っ張ったのはお姉ちゃんだったの?」

「ええ、そうなの。異次元からこっちの空間に移動するためには結構な量のエネルギーが必要だから、ちょっとナユタを 借りたの。おかげで、またつばめちゃんに会えたの。お姉ちゃん、嬉しい」

 そう言って美野里が掲げてみせたナユタは、淡く発光していた。その光を受け、つばめは不思議がる。

「あれ? ナユタはお姉ちゃんが言う通りに機能停止させておいたのに、どうして再起動しているの?」

「ふふ、それはね」

 笑顔を保ったまま、美野里はつばめに手を差し伸べてきた。頭を撫でるのか、頬に触れるのか、とつばめが子供 染みた期待を抱いていると、美野里は躊躇いもなくその手を振り上げた。乾いた破裂音が響き渡り、つばめの頬が 平手で殴られた。衝撃と痛みでつばめがよろけると、美野里は小首を傾げた。

「本当のマスターが使っているからよ、つばめちゃん」

「お、あ……」

 予想外の出来事と痛みで混乱したつばめが口籠もると、コジロウが美野里の前に立ちはだかった。

「つばめに危害を加えた。よって、現時刻より、備前女史を敵対勢力として認識する」

「どうぞ、御勝手に。大したことじゃないもの」

 美野里は柔らかな語気で返し、ナユタのチェーンを絡めている左手を下げ、袖口に別のペンダントを滑り落として 手首に引っ掛けた。それは、以前吉岡りんねが身に付けていた、水晶玉のペンダントだった。

「お姉ちゃん、どうしちゃったの? ね、ねえ、お姉ちゃん!」

 つばめは赤く腫れた頬を押さえて後退ると、美野里は薄く目を開いた。

「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん、ってしつこいわね、つばめちゃん。私はあなたのお姉ちゃんじゃないし、あなた にはお姉ちゃんなんて存在していないの。解るでしょ、あなたの両親がろくでもないから、うちの親があなたのことを 引き取ってくれただけって。だから、あなたはお金が大好きで打算的で他人の顔色を読んで行動するような腹黒くて 浅ましい子供になったってことも。それなのに、なんで私にはしつこく甘えてくるの?」

「だ、だって、それは」

 お姉ちゃんが私に甘えてきたから、とつばめが言おうとすると、美野里は頬を歪ませた。笑みではない。

「私が本当にあなたのことを好きだとでも思っていたの? そんなわけないじゃない、私はあなたを大事にすること で家族の中でポジションを保っていたのよ。うちの家族にいきなり入ってきて、私のお父さんとお母さんを独り占めに したあなたのことなんか、好きになるわけがないじゃない。妹なんて欲しくなかったし、私以外の子供なんていらない のに、マスターがどうしてもって言うから引き取ってあげて、可愛がってあげたんじゃない」

「マスター……?」

 つばめが聞き返すと、美野里は水晶玉のペンダントを掲げた。

「そうよ、マスターよ。あなたは所詮、マスターが作った管理者権限保持者のスペアなのよ。吉岡りんねはスペアの スペアではあったけどね。マスターがラクシャの内部で情報を整理して管理者権限を上書きするための準備が整う までの間、他の組織に狙わせるためのデコイ、オモチャ、人身御供、なんとでも言えるわ。あなたは偽物なの」

 奥歯ががちがちと鳴り、膝が笑い出していた。つばめは心臓を握り潰されたかのような痛みと戦いながら、美野里を 見上げていた。姿形は美野里だ。確かに美野里だ。だが、その中身は別人と化してしまった。いや、違う。今まで つばめに見せていた顔の方が演技で、これこそが本当の美野里だ。だから、美野里の表情はいつになく活気が 漲っていて、口調も滑らかだった。嘘を吐いていないから、躊躇いもないのだ。

「つばめちゃん。あなたはね、何も得ていないの。遺産は最初からマスターの所有物であって、あなたの所有物じゃ ないのよ。だって、そんなに都合のいい話があるわけないじゃない。親のいない子供に莫大な財産が相続された としても、宝の持ち腐れよ。あなたが莫大な財産とオーバーテクノロジーの産物を生かせるわけがないし、たとえ使い道 を見出したとしても、児戯に過ぎないわ。だから、マスターのものなのよ。解る? そのゴミみたいな脳みそで」

 美野里は口角を吊り上げながら、つばめに迫ってくる。つばめは怯えで心臓が高ぶり、呼吸も浅くなっていた。

「う、ぁ」

「だから、この木偶の坊もマスターのものなのよ。あなたの兄弟でも家族でも、恋人ですらないわ」

 そう言って、美野里は水晶玉のペンダントをコジロウの目の前に突き出した。コジロウは身構えかけるが、毒気を 抜かれたかのように解いた。両肩を落として項垂れた警官ロボットは、ゴーグルからも両耳のパトライトからも光を 失い、微動だにしなくなった。つばめは何度も彼の名を呼ぶが、応答はなかった。

「ただのエンジンよ。それなのに、名前まで付けて可愛がるなんて笑えちゃう。馬鹿馬鹿しすぎて」

 コジロウを小突いて転倒させてから、美野里はつばめに近付いてくる。つばめは顔を背けるが、顎を掴まれた。

「マスターの御命令には入っていないけど、あなたを処分してあげる。大丈夫よ、あなたの血肉は無駄にはしない から。肉を一つ一つ綺麗に切り刻んで、血も一滴残らず抜き取って、骨も粉々に砕いて、内臓も取り出して、全部 加工して、マスターが管理者権限を上書きするために使う生体安定剤にしてあげるから」

 つばめに触れている美野里の手が変化していく。細く長い指が硬く黒い爪となり、つばめの頬の皮を薄く切った。 そればかりか、美野里自身も変貌した。藤原伊織と同じように、皮膚の下から分厚い外骨格が迫り上がり、体格 が膨張し、着物が破れた。黒い外骨格、艶やかな複眼、長く節の付いた触角、一対の透き通った羽、薄緑の光を放つ オーブ状のものが体の至るところに備わっている。ホタル怪人だった。

「あ、あ、ああぁっ……」

 つばめの脳裏に記憶が迸る。ぼんやりとした視界に捉えていた、産まれて間もない頃に目にした光景だ。それを 覚えていることを自覚したのは、今、この瞬間だったが、それは真実なのだと本能で確信する。このホタル怪人が、 つばめを攫っていったのだ。都内のマンションに移送された母親を襲撃し、武蔵野の右目を潰し、つばめを母親の 元から引き離した張本人だ。覚えている。ホタル怪人の腕の中で泣き叫んだことも、産着と毛布にくるまれて備前家 の玄関先に置かれたことも、その後、何食わぬ顔で現れた美野里に笑顔を向けられたことも。
 それなのに、つばめは美野里を愛していた。慕っていた。好いていた。家族だから、本当の姉も同然だから、全力で 信頼していた。けれど、美野里は最初から全てを知っていた。知っていたから、美野里は、つばめを。
 ホタル怪人は、淀みない動作で爪を振り上げる。つばめは途方もない絶望で硬直し、逃げるという選択肢すらも 思い浮かばなかった。コジロウは機能停止された。再起動させるためには口頭で命じるか、触れて念じるか、その いずれかを行わなければならない。だが、声が出ない。コジロウには手も届かない。いつのまにか滲み出した涙が 顎から首筋に伝い、襟元が濡れていた。では、一乗寺も、誰も、操られていなかったのか。全部、美野里がつばめを 言いくるめるための嘘だったのだ。その嘘を嘘だと思わせないために、今の今まで、姉を演じてきたのだ。
 猛烈なエンジン音と共に光条が差し込み、更に銃声が降ってきた。つばめが我に返ると、ホタル怪人は被弾して 仰け反っていた。船島集落に繋がる狭い道を強引に駆け抜けてきたのは、フロントガラスがなくなってオープンカー と言っても差し支えのない姿のシボレー・コルベットZ06だった。そのフロントガラスから銃身を突き出していた のは、ライフルを担いだ一乗寺だった。この濃霧の中、移動しながらホタル怪人に命中させたのか。

「あら、もう来ちゃったの」

 ホタル怪人は少し残念そうに漏らしてから、おもむろにコジロウを掴んだ。それを軽く持ち上げて一振りし、機体が 宙を舞った。手足を前後に揺らしながら重力に従って落下した警官ロボットは、真っ直ぐ突っ込んでくるコルベットの ボンネットに突き刺さった。途端にコルベットは蛇行し、急ブレーキを踏んで草むらに突っ込んだ。

「あっぶねーなーもー!」

 死ぬかと思った第二弾だ、と叫びながら助手席から出てきたのは寺坂で、同じく助手席から下りてきた一乗寺は スナイパーライフルを放り投げてから、ハンドガンに持ち直した。

「あーあ、ひっどいの。女の子をいじめるなんて」

「つばめ、大丈夫か!」

 運転席から下りてきた武蔵野に呼び掛けられ、つばめは緊張の糸が緩んで号泣した。武蔵野はすぐさまつばめ に駆け寄って宥めてから、ホタル怪人に銃口を据えた。

「お前は備前美野里だったのか」

「ええ、そうですよ。もう少し早く気付いていれば、とか思いましたか? でも、気付いても無駄なんです、ただの人間 でしかない武蔵野さんが私に勝てるわけがないんですから」

 ホタル怪人が触角を靡かせると、一乗寺が躊躇いもなく発砲した。複眼に被弾したホタル怪人は首を後方に逸らす が、仰け反りはしなかった。薄い煙が晴れると潰れた鉛玉が複眼から落ちたが、複眼に弾痕は空いておらず、 無傷だった。一乗寺が舌打ちすると、ホタル怪人は一乗寺を捉えると同時に足元を踏み切り、距離を詰めた。

「ほら、この通り」

「げぐぅっ」

 背を丸めた一乗寺が、濁った呻きを漏らした。その腹部には、ホタル怪人の爪が深々と埋まり、彼女の背中には 赤黒い染みが広がりつつあった。一瞬、と呼ぶにも短すぎる時間で移動したのだ。ホタル怪人は一乗寺の下腹部 から爪を引き抜き、血を払うと、今度は武蔵野に向かった。
 銃声が上がった。だが、弾丸は虚空を貫いただけだった。反射的に応戦しようとしたが間に合わず、武蔵野の手 は脱力してだらりと落ちた。その下腹部にも爪が差し込まれ、生温く鉄臭い液体が地面に零れ落ちた。膝を折って 掠れた呼吸を繰り返す武蔵野の後頭部にかかとを落とし、昏倒させてから、ホタル怪人は寺坂に向いた。

「イカスぜ、みのりん」

 寺坂は肩を揺すって笑いながら、ホタル怪人に無防備な足取りで向かっていく。

「それで口説いているつもりですか? 商売女にしか相手にされないくせに、金をばらまかなければ男として認識 されないどころか世間に拒絶されるくせに、実の親にも見限られたくせに」

 ホタル怪人の刺々しい言葉に、寺坂は足を止めた。が、高笑いした。

「本当のことを言われて傷付くようなタマに見えるか、この俺が? そんなに弱っちいタマをぶら下げているような男に なったつもりはねぇよ。だったら、俺も本当のことを言ってやる。みのりん、お前ってさぁ」

 黒い爪が、寺坂の言葉を遮った。同時に、彼の右腕の根本を切り裂いていた。ぼとん、と地面に転げた触手の束は ぐねぐねと不気味に蠢き、血と体液にまみれた輪切りの切断面を砂利に擦り付けていた。寺坂は笑みを保とうと 尽力していたが、血が滝のように流れ落ちる右肩を押さえて片膝を付き、唸った。

「馬鹿、最後まで言わせろよ。そんなに急かすと暴発しちまうぜ?」

「あなたって、本当に不潔ですね」

 軽蔑しきった声色で言い放ち、ホタル怪人の爪が翻る。寺坂の首筋が裂かれ、鮮血が噴き上がる。彼の足元には 血の海が出来上がり、赤黒いものが円形に広がっていく。逃げろ、行け、絶対に振り返るな。半死半生の武蔵野 と一乗寺に命じられ、つばめはだくだくと涙を流しながら立ち上がった。ホタル怪人が追ってくる気配があったが、 武蔵野の渾身の銃撃がそれを阻んでくれた。恐怖を少しでも紛らわすために絶叫しながら、右も左も解らない霧の 中を走っていった。道なき道を掻き分け、死と絶望に押し潰されそうになりながら、つばめは走り続けた。
 立ち止まることが怖かった。





 


12 11/24