登場人物紹介 焦土　「────放課後に、寄り道をするはずだった」 年齢不詳。以前は火野翔斗という名の男子高校生だったが、ふと気付くと一万年後の地球にて 発火能力者と化していた。真面目な性分だが、根幹は思春期の少年。 フロージア　「だって、私は魔女だもの」 肉体年齢は十五歳。ディノサウロイドの魔女。氷を操る能力に特化している。赤道国家を見限り、 スティーブンソンの元に身を寄せる。気まぐれで邪悪なくせに純情。 スティーブンソン　「我が輩は月に行きたいのだ」 年齢不詳。蒸気式ロボット。蒸気式万能武装図書館アイオロスの主で、氷河の下に 沈んだ旧世界の研究に勤しんでいる。好奇心旺盛で行動力の塊。月に行くのが夢。

用語解説 スノーボール・アース 氷河期時代の到来により、地球全土が氷河に覆われた状態を指す。火野翔斗が生きていた時代から 氷河時代は始まっていたが、一万年の時間を経てスノーボール・アースと化した。 エーテル 物質宇宙に存在する、五番目の元素。かつての人類はそれを観測することすら出来なかったが、 氷河期時代の住民達はエーテルを発見し、万能のエネルギーとして活用するようになった。あらゆる 資源が氷河の下に没している環境においては、なくてはならないものである。 魔女 エーテルを操る才覚を持つ者。エーテルは精神力や思考に応じて変質し、エネルギーを発生させる が、魔女はエーテルを全く異なる物質へと変貌させることが可能である。尚、その才能が発露する者には 共通点はない。魔女は別の心臓を捕食することで、能力を増強することが可能。 赤道国家アラトト 赤道直下に僅かに露出している地表に存在する、現在の地球上においては唯一の国家。限られた資源と 物資を独占していて、ごく少数の富裕層が潤沢な生活を送っている。 移民船団 一万年前、かつての人類は宇宙船を建造し、滅びゆく地球から旅立っていった。だが、ベテルギウスの 超新星爆発によって全ての電子機器が使用不能に陥っているため、その行方を知る手段はない。