森の奥に進むと、少女達が待っていた。 リリの手にしているカゴにはトカゲとヘビが詰め込まれていたが、まるで冬眠しているかのように動かなかった。 ヴィクトリアが、トカゲとヘビに魔法を掛けて眠らせたのだろう。この中で、一番魔法に長けているのは彼女だ。 得意げなリリの隣に立つヴィクトリアは、もう退屈そうではなかった。これから起きる騒ぎを、期待しているのだ。 リリはカゴを抱えたまま、ロイズに近寄ってきた。彼女の持っている爬虫類の量の多さに、ロイズは顔を歪めた。 「ロイも、こういうの嫌い? なんか、顔色も悪いよ?」 リリはカゴを下ろし、ロイズを覗き込んできた。ロイズは、顔を逸らす。 「嫌いって言うか、そんなに一杯あるとさすがに不気味って言うか…。でも、リリは平気なんだ」 「だって、可愛いじゃない」 リリはカゴの中に手を伸ばし、良い子良い子、とヘビの頭を撫でた。 「ええ、そうね。とても可愛らしいわ。だから、ちっとも怖くなくってよ」 ヴィクトリアはロイズの手を取ると、強引に引っ張り、カゴの中に突っ込ませた。 「えい」 「うわあっ!」 突然手を襲った冷たくぬめりけのある気色悪い感触に、ロイズは心底驚いてしまい、飛び上がりそうになった。 慌ててヴィクトリアの手を振り解き、息を整えた。ズボンに何度も手を擦り付けたが、感触はなかなか消えない。 リリはロイズの反応にきょとんとしていたが、吹き出した。ロイズは怒りたくなったが、驚きすぎて怒れなかった。 けらけらと笑い声を上げるリリに釣られたのか、ヴィクトリアも笑っている。だがやはり、その笑みに温かみはない。 ロイズはなんだか情けなくなってきたが、ここで言い返したらもっと情けなくなってしまうと思ったので、黙り込んだ。 「さあ、行きましょう。きっと、ギルディオスは喜ぶのだわ」 ヴィクトリアは、意地悪くにやついた。リリはカゴに布を被せてから、手に提げた。 「そうだね、暗くなる前に帰らないとね」 「あ、う…」 真っ先に歩き出したリリの背に、ヴェイパーは手を伸ばしたが、手が触れるよりも先にするすると進んでしまう。 途中でリリは立ち止まると、早く早くう、と無邪気な笑顔で三人を急かした。ヴィクトリアは、ロイズの肩に触れる。 「ほら、帰りましょう。あまり遅くなると、面倒なことになるわのだわ」 「でも、やっぱり、止めた方が」 ロイズは肩に触れたヴィクトリアの手に戸惑いながらも、返した。ヴィクトリアは身を屈め、顔を寄せてくる。 「私達は、何もギルディオスを殺そうというのではないわ。ただ、悪戯してあげるだけなのだわ。私があなたにしたのも、同じ悪戯なのだわ。本気にするのも、しないのも、あなたの自由なのだわ。けれど、私の言葉に嘘はなくってよ」 「悪戯の範疇を越えているよ、あれは」 ヴェイパーが語気を強めたが、ヴィクトリアはくすくすと笑みを零した。 「私はあなた方を殺さなかったわ。殺しても良かったのだけれど、それではあまり面白くないからなのだわ」 「面白いって、何が」 その言い回しにロイズがむっとすると、ヴィクトリアはすうっと目を細めた。 「決まっているわ。あなたのような低俗な者が苦しむ様は、私にとっての至上の娯楽なのだわ」 行きましょう、とヴィクトリアはロイズの肩から手を離すと、すっかり遠くに行ってしまったリリの姿を追っていった。 「なんだよ、あいつ」 ロイズは苛立ち紛れに毒突いてから、歩き出した。ヴェイパーも続いて歩き出し、森の出口に向かって進んだ。 「うん、僕もヴィクトリアは好きになれない。やっぱり、ヴィクトリアはあの人の娘なんだなぁ」 「あの人って、ああ、グレイス・ルーのことだね。確か、凄い呪術師だったっけ」 ロイズが言うと、ヴェイパーは頷いた。 「うん。人が困ったり苦しんだりするのを見るのが大好きな人なんだよ、グレイスは」 「そんな悪人の娘なら、性格が悪くて当然か。いくら可愛くたって、あんなのはごめんだね」 ロイズは雑草を踏み分けながら、吐き捨てた。二人の歩いた後を辿っていくと次第に視界が開け、道が見えた。 森の隣に伸びる細い道に、カゴを抱えたリリとヴィクトリアが待っていた。ロイズとヴェイパーが来ると、歩き出した。 リリとヴィクトリアは、女の子同士なので話が合うのか言葉を交わしているが、ロイズには話が向けられなかった。 それが、腹立たしかった。ロイズとしてはリリと話したかったのだが、先程笑われたせいもあり、拗ねてしまった。 リリはヴィクトリアとの話に夢中になっていて、時折声を上げて笑う。西日に照らされた頬は赤く、愛らしかった。 ヴィクトリアも、普通の顔をしていれば充分可愛らしい。だが、見取れるのは癪だったのでロイズは目を逸らした。 しばらく歩くと森が切れ、街に戻った。小さな街は朱色に染め上げられていて、昼間とは別世界のようだった。 街に繋がる道を歩いて、街の奥にあるブラドールの屋敷までやってきたが、ギルディオスの姿は見当たらない。 畑なども見てみたが、銀色の姿はない。ヴェイパーは安堵し、どうか少佐が見つかりませんように、と祈った。 すると、ヴィクトリアが顔を上げた。その視線の先を辿ると、ブラドールの屋敷の庭に生えた木に向いていた。 庭に生えている木の中でも特に太く立派な木の枝に隠れるようにして、大柄な甲冑、ギルディオスが座っていた。 ヴィクトリアの視線に気付いたのか、彼もこちらに向いた。ギルディオスは三人を見下ろして、よう、と手を挙げた。 「なんだ、お前ら。一緒に遊んでたのか」 「少佐あ! 出てきちゃダメですっ、出てきたらいけないんですう!」 これも元部下の勤めだ、とヴェイパーがギルディオスに叫んだが、ギルディオスはきょとんとしただけだった。 「何が?」 「ねえ、あなた。空間を曲げて、あの人の頭の上にこの中身を転送なさい」 ヴィクトリアはリリの手からカゴを取り、ロイズの目の前に差し出した。だが、ロイズは顔を逸らす。 「そんなことのために、力を使うべきじゃないよ」 「ギル小父さん、そこにいてねー! いいものあげるからー!」 リリはギルディオスに呼びかけてから、ロイズに振り返った。 「ほら、ロイ、早く。大丈夫大丈夫、ちょっとビックリさせるだけだもん」 「あなた、それでも兵士なのかしら?」 ヴィクトリアの挑発的な言葉にロイズは途端に苛立ったが、ここで従っては思う壺だと思い言い返さなかった。 「そんなことだから」 あなたは捨てられるのだわ。ヴィクトリアの言葉が、ロイズの耳元をくすぐった。直後、苛立ちが怒りに変わった。 捨てられるのではない、こちらから遠ざけるのだ。自分は弱くない、強いのだ、お前に言われる筋合いなどない。 ぐらついていた自尊心が更に揺れ、何も出来ずに流されるままの自分に、ロイズはやけに腹が立ってきた。 ヴィクトリアも嫌いだが、ダニエルに言われるがままになっている自分ももっと嫌いだ。嫌いだ。嫌いだ。大嫌いだ。 ヴィクトリアの手からカゴを奪い取ると、布を剥いだ。苛立ちが次から次へと湧いてきて、胸の内を熱していく。 様々な感情や衝動を吐き出す代わりに、力を放ちたくて仕方なかった。しかし、これでは八つ当たりも同然だ。 けれど、頭に血が上ってしまい、押さえられなかった。ロイズはカゴに手を突っ込むと、その中の空間を歪めた。 「空間湾曲!」 すると、カゴの中に詰め込まれていたヘビやトカゲがそっくり消え失せ、空になったカゴがどさっと地面に落ちた。 カゴの内側の空間は、円形にねじられていた。歪めた空間の先を引き延ばし、ギルディオスの頭上に固定する。 「空間延長!」 力を律するために叫びながら、ロイズはギルディオスの頭上に手を向けた。え、と彼は頭上を見上げた。 「空間、解放っ!」 ギルディオスの頭上の空間が歪んだ直後、その歪みの中から大量のヘビやトカゲがぼたぼたと降り注いできた。 ヴィクトリアはぱちんと指を弾くと、ヘビやトカゲは意識を取り戻した。ギルディオスの頭に落ちたヘビが、うねる。 肩や顔、手足にまとわりついてくる爬虫類の気味の悪い感触に、ギルディオスはふっと意識が薄らいでしまった。 枝の上から滑り落ち、がしゃっ、と地面に落下した。だが、ヘビやトカゲの雨は止まず、次から次へとやってくる。 したたかに頭を打ち付けたおかげか、薄らいだ意識が戻ってきた。途端に、凄まじい嫌悪感が全身を駆け巡った。 「いーやぁーっ!」 女のように甲高い悲鳴を上げたギルディオスは、おぞましさのあまりに、その場から逃げ出した。 「なんだお前ら何しやがるていうかあーもーやめろーこんちくしょー! こんなのきらいきらいきらいー!」 ギルディオスは背中のバスタードソードを抜いて振り回したが、激しく動揺してしまったため、掠りもしなかった。 彼の叫声はかなり上擦っていて、涙声ですらあった。あまりのことに、ヴェイパーはその場に立ち尽くしていた。 子供らしい高い声を上げながら、ロイズは笑い転げていた。目元にうっすらと涙が滲むほど、盛大に笑っている。 リリもギルディオスが困っている様子が面白いようでひたすら笑っていて、ヴィクトリアまでもが肩を震わせている。 辺りには、ギルディオスの悲痛な叫び声と、三人の子供の笑い声が響いていた。ロイズは、楽しくなっていた。 今まで、こんなことはしたことがない。力の使い方としては大いに間違っているが、いけないからこそ面白かった。 いやあ、とギルディオスがまた悲鳴を上げていた。 そして。三人は、叱られていた。 三人の前には腰に両手を当てて目を吊り上げているフィリオラがおり、リリは一番小さくなって項垂れていた。 ヴィクトリアはフィリオラから目を逸らしているが、ロイズはそんなことをしてはいけない気がしたので前を見ていた。 ヴェイパーは、少し離れている位置から三人を傍観している。だから言わんこっちゃない、とでも言いたげだった。 ギルディオスはまだ怯えていて、騒ぎを聞きつけてやってきたブラッドに縋り付き、泣き言をまくし立てている。 もう嫌、怖い、もういないよな、なあラッド、いないよな、いないよな、と早口で繰り返していて、哀れですらあった。 彼の様子にロイズは、悪いことをしたのだなぁ、と実感していた。やはり、悪戯にしては度が過ぎていたのだ。 フィリオラの背後に立っているレオナルドは、苦笑いしている。お前らの気持ちは解る、とでも言いたげな表情だ。 だが、妻が怒っているので言い出せないのだろう。ヴァトラス夫妻は、明かりの漏れる玄関の扉を背にしていた。 フィリオラは三人を見渡してから、リリに視線を定めた。リリは小さく声を上げて肩を縮めたが、逃れられなかった。 「リリ!」 フィリオラの怒声は鋭く、三人の耳を強烈に貫いた。ヴィクトリアでさえ、首を縮めたほどだった。 「悪戯にも程があります! ちゃんと反省するまで、今日はおうちに入れてあげませんからね!」 「あう…」 リリはぐしゃりと顔を歪め、泣き出しそうになった。だが、フィリオラの勢いは緩まない。 「夕ご飯も抜きですからね! ロイズさんとヴィクトリアさんも、ジョーさんに言って同じことをしてもらいます!」 「ううう…」 口惜しげに唸ったリリを、フィリオラはもう一度責め立てた。 「解りましたね!」 フィリオラは三人に背を向けると、家の中に戻っていった。レオナルドは屈むと、娘の頭にぽんと手を載せた。 「今度ばかりは、リリ、お前が悪い。計画的だし、首謀者だから余計にな。リリを止めなかったロイズとヴィクトリアも悪い、犯罪幇助だ。悪いが、今度ばかりは弁護の余地はない。ちゃんと反省して、ギルディオスさんに謝るんだぞ」 涙目になったリリが黙っていると、レオナルドはぐいっと娘の顔を上げさせた。 「返事は」 「はぁい」 リリは、上擦り気味で詰まった声で返した。レオナルドは、よし、と頷くと立ち上がった。 「じゃ、反省するんだぞ」 レオナルドは、そのまま自宅に戻っていった。ブラッドはレオナルドが戻ってから、三人の元に近付いてきた。 ブラッドもまた、レオナルドと同じく苦笑していた。ブラッドは膝を曲げてしゃがみ込み、三人と視線を合わせた。 「お前らさあ、物事には限度ってものがあるだろうが。いくらなんでも、ありゃ洒落にならねぇよ」 「そうかしら。手緩い方だと思うわ」 ヴィクトリアがつんとした態度で言い放つと、ブラッドは渋い顔をした。 「ていうか、いきなり頭ん上からヘビやらトカゲやらが振ってきたら、おっちゃんじゃなくてもビビると思うぜ?」 オレでもビビる、とブラッドはため息を吐いてから、足元に涙を落としているリリと困り顔のロイズに向いた。 「ロイは二人を止めなかったん?」 「止めようとしたんですけど、なんか、流されちゃって」 ロイズは、口籠もりながらも答えた。ブラッドの大きな手が、ロイズの頭をぐいっと押さえ込む。 「男に生まれた以上、女の子には敵わねぇよ。でも、次からはちゃんとリリを止めるんだぞ? 出来ればヴィクトリアも、だが、そりゃまだ無理か」 「了解」 ロイズが敬礼すると、ブラッドは明るく笑った。 「オレなんかに敬礼してもどうしようもねぇって。ほとぼりが冷めたら、屋敷に帰ってくるといいぜ。母ちゃんのことだ、フィオさんに言われていたってお前らの夕食はきっちり作っておいてくれるはずだからさ。リリは、まぁ、いけないんだけど少し分けてやるよ。レオさんよりもフィオさんの方が厳しいんだもんなぁ。オレもたまに怖いと思うもん」 ブラッドは立ち上がると、軽く手を振った。 「また後でな。悪戯をするのも子供の仕事だが、反省するのも子供の仕事なんだからな」 そう言い残して三人から離れたブラッドは、座り込んでいたギルディオスを立たせたが、抱き付かれてしまった。 大柄な甲冑が青年に縋っておいおいと泣き声を上げる姿は、情けないを通り越して滑稽で、妙に可笑しかった。 ロイズはまた笑いが戻ってきそうになったが、ここで笑ってはいけないと必死に自制して、笑い声を飲み下した。 ブラッドはギルディオスを引き摺るようにして、屋敷に帰っていった。その間も、ギルディオスは泣き喚いていた。 少佐に昇進するほど強くとも、異能部隊の前隊長であっても、五百年以上を長らえた戦士でも怖いものがある。 そう思うと、急にギルディオスに親近感が湧いた。と同時に罪悪感も湧いてきて、ロイズは胸の奥が少し痛んだ。 ギルディオスには、何の恨みはない。それどころか、彼はロイズを会った直後から可愛がり、親しくしてくれた。 どこがダニエルに似ているどこがフローレンスに似ている、と事細かに褒めるので照れくさくなってしまったほどだ。 そんな相手を、驚かせた挙げ句に怯えさせてしまった。明日と言わず、今日の夜にでもちゃんと謝りに行こう。 やはり、いくら楽しくても悪いことは悪いことだ。ロイズは罪悪感に苛まれながら、泣いているリリの手を引いた。 このまま突っ立っていても仕方ない、と思い、道ばたに揃って座った。ヴィクトリアもやってきたが、距離を置いた。 リリは母親から怒られたのが余程堪えたのか、唇を歪めてぼたぼたと涙を落とし、エプロンをきつく握っている。 ロイズはその肩に手を置いたが、強烈な熱さを感じて引っ込めた。まるで、炎の真上に手を翳したかのようだ。 そういえば、リリも異能者だ。父親が念力発火能力者なので、その力を受け継いだので自身も炎を発せられる。 リリの首に提げられた念力封じの魔導鉱石のペンダントは、彼女の念力を吸収しているらしく青く輝いている。 それがあってもこの熱なのだから、なかったら大変なことになるのだろう。リリも大変だな、とロイズは同情した。 感情が高ぶっているせいで過熱しているリリの傍は、暖炉の目の前にいるかの如くで、かなり熱くなっていた。 ヴィクトリアはそれが解っているのか、リリから離れていた。膝を揃えて横たえ、しっとりとした目をしている。 十二歳にしては大人びた横顔は、やはり美しかった。ロイズは視線を向けていられず、なんとなく目を逸らした。 日も暮れて、辺りは薄暗くなりつつある。ぎらぎらした橙色の太陽は西の地平線に沈み、月が昇ってきた。 汗ばむほど暑かった空気も湿気と重たさを含んだ夜の空気に変わり、尻の下の地面はひんやりと冷たかった。 「ロイズ」 ヴェイパーはロイズの隣に座ると、呆れ半分に呟いた。 「次は、もうちょっと手加減した悪戯にしようね」 「うん。出来ればね」 ロイズは、曖昧に返事をした。ここしばらくは押さえ込んでいた子供心が表に出たため、自制が聞くか解らない。 あんなに笑ったのは、どれくらいぶりだろう。悪戯をするのは良くないと思うが、あの楽しさは病み付きになる。 先程怒られたばかりだというのに、そのことを忘れそうになる。それほどまでに、楽しくてたまらなかったのだ。 このまま、ここにいたいと思った。父親に捨てられるのではなく、自分で留まることを決めたと思えばいい。 そう考えれば、苦しくなくなる。どうして、今までそのことに気付かなかったのだろう。なんて馬鹿なんだろうか。 そこで、ふと気付いた。朝から遊び回っていたのですっかり忘れていたが、今日は訓練を一つもしなかった。 いつもであれば何かしらの訓練をされているはずだが、どういうわけかダニエルからは何も命じられなかった。 不思議だったが、嬉しかった。父親に縛られないのは、こうも楽なのか。体に残る疲労にも、心地良さすらある。 茜に染められた空が、やけに綺麗だった。見つめていると胸が一杯になって涙が滲みそうになり、慌てて拭った。 戦場は居場所ではない。ここが、居場所なのだ。 他愛もない日常が、異能の少年の乾いた魂を潤す。 少女達との悪意のない戯れが、子供らしさと笑みを呼び起こした。 どこまでも深く暗い絶望も、裏返してしまえば。 一縷の希望と、成りうるのである。 07 5/17 |