アステロイド家族




クリスマス・キャロル



 邪なる聖夜に、女神と悪魔が降臨する。


 クリスマスの意味が解らない。
 トニルトスはミドルコンテナを担いで人々が行き交うショッピングモールを歩きながら、そんなことを考えていた。
店という店が飾り付けられ、至る所でイルミネーションが輝き、どこに行こうが似たり寄ったりの音楽が流れる。
赤と緑が氾濫し、白や金や銀も多かった。父の日も理解出来なかったが、クリスマスの方が尚更理解しがたい。
 マサヨシの説明によれば、元々は宗教的な記念日だったそうだが、いつのまにか一大イベントになったらしい。
戦争こそが全てであった惑星フラーテルでは宗教などなく、もちろんイベントなどなく、季節すらない世界だった。
だから、理解しようにも取っ掛かりすらないのだ。鬱陶しいだけだ、とトニルトスは内心で毒突いて歩調を早めた。
 今日、トニルトスは木星のエウロパステーションに来ている理由は至って簡単だ。年末年始の買い出しである。
年末年始ばかりは傭兵の仕事も一休みし、大掃除の手伝いや雪掻きや雪下ろしなどといった力仕事を任された。
トニルトスからすれば狭い家から次から次へと出てくる不要物を片付けてばかりで、正直、あまり面白くなかった。
 更に、仕方なくイグニスと同居しているガレージも掃除したのだが、大量のジャンクはろくに処分出来なかった。
錆び付いていたり破損しているものはイグニスも捨てることを了承したが、それ以外はほとんど捨てられなかった。
なので、油混じりの埃がこびりついた壁や床を徹底的に磨くぐらいしか出来ず、トニルトスとしては満足していない。
掃除をしている間に自分が潔癖であると自覚したが、イグニスが汚れに全く頓着しないことにも気付いてしまった。
そして、それが無性に気に食わないことも。敵対心は薄らいだが、決定的な価値観の違いだけは薄らがなかった。
そんなことを考えていたせいか、トニルトスの歩調は次第に早くなり、ふつふつと苛立ちが沸き上がってきていた。

「あの」

 そのせいで、背後から掛けられた声に気付くのが遅れた。

「あの、すみません」

 焦りの滲んだ、若い女の声だった。トニルトスは舌打ちしてから、足を止めた。

「気安く声を掛けるな、人間め」

 険悪な言葉に気圧されたのか、トニルトスの足元に立つ小柄な少女は肩を縮めていた。

「すみません…」

 彼女は今にも消え入りそうな声を出し、横長のメガネの下で目を伏せた。地味なベージュのコートを着ている。
大きめの帽子を被り、コートの下には膝丈のフレアスカートと、ダークブラウンの編み上げブーツを履いている。
鮮やかな赤毛を二つの三つ編みに編んで肩に垂らし、小さなポシェットを掛けて、不安げに視線を揺らしている。

「用があるなら簡潔に言え。私は忙しいのだ」

 トニルトスは、肩に担いだミドルコンテナを指した。実際、買い出しを終えたらすぐに戻るようにと言われている。

「あの、あなたは傭兵なんですよね?」

 赤毛の少女は縋るような眼差しで、トニルトスを見上げた。メガネの奥の瞳は、美しいエメラルドグリーンだ。

「だとすれば?」

 トニルトスはその瞳の色の既視感を覚えながらも、ぞんざいに言い返した。

「今日一日、私に雇われて頂けないでしょうか? お金は出せるだけ出しますので」

 赤毛の少女はトニルトスに近付き、エメラルドグリーンの瞳を潤ませた。弱々しい声色は、緊張に震えている。
今にも泣きそうな少女とロボットの組み合わせは行き交う人々の注目を引き、いつのまにか視線が集まっていた。
こんな大通りでは話を聞くことすらままならない、とトニルトスは渋々赤毛の少女に手を差し伸べて、膝を付いた。

「貴様の要求を受ける保証はない。だが、聞くだけ聞いてやろう」

「ありがとうございます!」

 赤毛の少女は深々と礼をしてから、スカートを押さえながらトニルトスの手によじ登った。

「貴様、名は」

 少女を手に乗せて立ち上がったトニルトスが問うと、赤毛の少女は少し躊躇ってから答えた。

「キャシーと申します」

「我が名はトニルトス、誉れ高きカエルレウミオンの誇りを継ぐ者だ」

 素っ気なく名乗り、トニルトスは周囲を見渡した。こちらの視線が向いた瞬間、不自然な動きをした者が見えた。
キャシーがトニルトスの傍に近付いた時から、妙な反応が増えた。民間用にしては電圧の高いロボットの反応だ。
 機械生命体にとって、そんなものを感じることは造作もない。トニルトスは透視ビジョンに切り替え、目を動かす。
クリスマスの装飾が施された観葉植物やモニュメントだけでなく、店舗の影にロボットと思しき物体が確認出来た。
先制攻撃をするべきか、と思ったが、敵の正体を把握する前に攻撃に移るのは軽率だと思い直して背を向けた。
キャシーは不安げにトニルトスの指に縋って、身を縮めた。攻撃はされていないようだが、尾行されていたらしい。
 他人の面倒事に巻き込まれるのは不本意だが、彼女が手の上にいては要求を引き受けてしまったも同然だ。
まずはこの場から離れるべきだ、とトニルトスが歩き出そうとすると、背部装甲に超高温の熱線が浴びせられた。
直後、人々から悲鳴が上がった。振り返ると、透視ビジョンで確認したものと同じ構造のロボットが接近していた。

「いやっ!」

 キャシーは一直線に向かってきた多数のロボットに手を向け、顔を背けた。途端に、ロボットが吹き飛ばされた。
民間用にしては武装が過剰なロボットはトニルトスに接近するよりも前に次々に潰れ、破片が辺りに飛び散った。

「貴様、エスパーか」

 防御姿勢を取りながらトニルトスが問うと、キャシーは青ざめた顔で呟いた。

「違います。ちょっと機械の力を借りているだけです。だから、もう、サイエネルギーが保たないんです」

 キャシーの額には脂汗が滲み、表情も歪んできた。確かに、キャシーの放ったサイコキネシスは不完全だった。
ミイムの放つサイコキネシスに比べると制御も大分甘く、ロボット以外の物体にも損傷を与えていたほどだった。
先程の攻撃で限界を迎えたらしく、キャシーはうずくまった。トニルトスに至るまでは、自力で凌いでいたのだろう。
だが、これ以上は無理だと判断し、トニルトスに接触したのだ。内心で舌打ちし、トニルトスはスラスターを開いた。

「退け、人間!」

 トニルトスが不意に噴き出した衝撃波を受けて逃げ惑う人間達がなぎ倒されたが、気にしている暇はなかった。
第一陣を倒されたからか、ロボットの攻撃は勢いを増し、キャシーに向けて放たれる熱線の数も出力も強まった。
 ミドルコンテナを左肩に担ぎ、キャシーを右手の中に収めた状態で浮上したトニルトスは、低出力で加速した。
ショッピングモールのメインストリートと言っても、高さも幅もせいぜい十メートルしかなく、あまり広くない空間だ。
そんな中で宇宙空間のような加速を行えば、とてつもない威力の衝撃波が発生し、足元の人間が全滅してしまう。
以前であればそこまで気を遣うことはなかったのだが、アウルム・マーテルの一件を経て、認識が変わっていた。
差別意識は多少残っているが、率先して殺したいとは思わなくなった。下手に人間を死なせたら後が面倒だ、とも。
 メインストリートの天井から釣り下げられたクリスマスの飾りや広告を避けながら飛行するのは、手間が掛かる。
両手が空いていれば邪魔な飾りを断ち切っていたのだが、都合の悪いことに荷物とキャシーで手が塞がっている。
手が動かせなければ、長剣を引き抜けずパルスビームガンすら撃てない。だが、ロボットの追尾は緩まなかった。
 眼下の人間達が吐き出す耳障りな悲鳴にエンジン音が混じり、ロボット同士で情報交換しているパルスを感じる。
飾り気のないつるりとした外見のロボットは円筒状の腕を上げ、トニルトスの手中のキャシーへと照準を合わせた。
そして、速連射を始めた。正確にキャシーだけを狙い、飛行するトニルトスの右手に無数の赤い閃光が炸裂する。
彼らの放つ銃撃など、機械生命体にしてみれば肌を撫でられるようなものだが、こうも続けられると煩わしくなる。
 トニルトスはキャシーを収めた右手を頭上に掲げ、腰を捻って右足を伸ばして蹴り、手前のロボットを一掃した。
更に左足を伸ばし、第二陣を倒した。潰れた金属塊と化したロボットが落ちる様を横目に、トニルトスは加速した。
 このままこの場に止まっていても、警察沙汰になるだけだ。そうなってしまうと、ますます面倒事が増えてしまう。
右手の中の少女は疲労困憊していたらしく、顔色は良くない。左肩のミドルコンテナの中で、荷物が揺れている。
優先すべきはどちらか、とトニルトスは数秒間考えを巡らせたが、すぐにキャシーを優先すべきだと結論を出した。
荷物は丁寧に梱包してあるので、多少のことでは壊れないが、キャシーは放っておけば何者かに殺されるからだ。
一度自分と関わった人間が殺されてしまうのはあまり気分の良いことではないし、彼女はどこか女神に似ている。
 きっと、他人の空似に過ぎないのだろうが。




 最初の逃亡は、無事に成功した。
 少女と荷物を抱えたトニルトスはメインストリートから脱した後、比較的監視装置が手薄な通路を選んで進んだ。
華やかな店舗の並ぶブロックとも居住区とも異なる用途のブロックで、主に倉庫として利用されている場所だった。
人間の気配は少なく、定期的に巡回している警察のパトロボットも数えるほどで、身を隠すのには丁度良かった。
今までに訪れたことのある宇宙ステーションは、メインコンピューターにアクセスし、構造のデータをロード済みだ。
通ったことのない通路や行ったことのないブロックであろうとも迷うことはなく、どこに何があるか全て把握している。
これも、人間との生活を円滑に行うためなのだが、まさかこんなに早く役に立つ時が来るとは思ってもみなかった。
 移動しながら正体不明のロボットが発する電波の周波数を捉えたトニルトスは、早々にジャミングを掛けていた。
どうやら、あのロボットはキャシーの持つ物体が発する電波と生体反応を感知し、的確に追尾しているようだった。
だが、肝心のキャシーが気を失っているのでその物体が何なのか調べられないので、トニルトスは苛立っていた。
人間の衣服など、剥がそうと思えば簡単に剥がせるのだが、男として、戦士として、それだけは許されないことだ。
しかし、彼女から電波が発信されている以上、追っ手は防ぎきれないだろう。敵の正体も把握しておく必要もある。
 トニルトスは倉庫と倉庫の間に伸びる細い通路に巨体を押し込めると、右手を開き、キャシーの状態を確認した。
彼女は苦しげに顔を歪めており、体を丸めていた。帽子とメガネがずれて、幼さの残る素顔が露わになっていた。
その顔を見た途端、トニルトスは身動いだ。目鼻立ちも輪郭も何もかもが、キャロライナ・サンダーと酷似していた。
何百回何千回と、グラビアやライブ動画を見たのだから間違いない。実物の記憶と重ね合わせても、相違はない。
メイクは一切施されておらず、着ている服も地味だったが、髪の色も瞳の色も肌の色も骨格も何もかもが女神だ。
なぜあの程度の変装を見破れなかったのだ、とトニルトスは悔しさと興奮を感じながらも、女神に見入っていた。
 キャシーはトニルトスの視線に気付いたのか、小さく呻き声を上げながら身を捩り、額を押さえて体を起こした。
メガネと帽子が外れていることを知り、付け直し、弱々しい笑顔を作った。だが、最早トニルトスを偽れなかった。

「あなたの正体を知らずにいたとはいえ、度重なる暴言と無礼をどうぞお許し下さい、女神よ」

 トニルトスは右手を高々と掲げ、片膝を付いて胸に手を当てた。

「あの…」

 妙にうやうやしく持ち上げられて戸惑うキャシーに、トニルトスは深く頭を下げる。

「天上から舞い降りた美と歌の女神、キャロライナ・サンダー嬢。私はあなたに心を奪われた一人にございます」

「う、えっと…」

 キャシーは取り繕おうとしたが、トニルトスは顔を上げて彼女に迫った。

「偽ることなどありません! 私には解ります、あなたの美しさが、その魅力が! スポットライトの落ちるステージの上でなくとも、あなたは誰よりも輝いております!」

「相変わらず変装下手だなぁ、私って」

 頑張ったのに、とキャシーは嘆息して帽子とメガネと外し、ポシェットの中に入れた。

「我が女神よ!」

 恍惚としたトニルトスに両手で掲げられてしまい、キャシー、もとい、キャロライナは悲鳴を上げて体を縮めた。
機械生命体の手の上でも充分高いのに、掲げられては随分な高さになる。それでは、怖がられて当然だった。
途端に罪悪感に駆られたトニルトスは右手を下げ、キャロライナを地面に降ろしてやってから、両膝を付いた。

「申し訳ございません、女神。本物のあなたと出会えたことが嬉しすぎて、つい…」

「ああ、高かったぁ…」

 キャロライナは深呼吸してから、トニルトスを見上げた。

「やっぱり、あなたは私のライブを見て下さった方なんですね。一度見たら忘れられませんでしたから」

「私めを記憶に止めて頂けていたとは、光栄です。そして、我が素性まで知っておられるとは」

「色んなファンの方がいましたけど、ロボットの方は初めてでしたから。それに、独りでに動くロボットは凄腕の傭兵だって話を聞いたことがありましたから、もしかしたらそうなんじゃないかなあって思ったんです」

 キャロライナは指で前髪を整えてから、トニルトスに一礼した。

「改めて自己紹介します、キャロライナ・サンダーです。私のお願いを聞いて頂いて、本当にありがとうございます」

「こちらこそ、女神のお役に立てて幸福です」

 トニルトスは高揚を押さえ切れず、僅かに声が上擦ってしまった。だが、本題は忘れていなかった。

「して、女神の如き歌声と美貌を持つあなたを滅しようと画策している、罪深き悪魔のことなのですが」

「私を狙っている人達の正体は知っています。ヴァーグナー・エレクトロニクスと、うちのプロダクションです」

「ヴァーグナー、にございますか?」

 聞き覚えのある名に、トニルトスは首を捻った。だが、ギルディーン・ヴァーグナーは企業経営などしない男だ。
となれば、彼と同じ名を持つ者か、血縁者の会社だろう。しかし、なぜ一企業が女神を付け狙うのかが解らない。
増して、女神の所属する芸能プロダクションとなれば尚更だ。大事な財産であるアイドルを傷付けるはずがない。
キャロライナは目を伏せていたが、薄い唇をきつく締めて顔を上げ、意志の強い眼差しでトニルトスを見上げた。

「私、アイドルは辞めたんです」

 死刑宣告よりも数十倍衝撃的な言葉が、女神本人の口から出た。

「マネージャーにも社長にもメールを出しておきましたし、謝罪文も書きました」

 嘘だと言ってくれ、とトニルトスは懸命に願うが、キャロライナの言葉は止まらない。

「だって、誰も私とあの人の結婚を許してくれなかったから」

「は、へ…?」

 結婚。一番聞きたくなかった単語を聞き取ってしまい、トニルトスはよろけて壁に背をぶつけた。

「私、チャールズさんを愛しているんです」

 キャロライナは頬を真っ赤に染め、エメラルドグリーンの瞳を潤ませた。

「チャールズさんはヴァーグナー・エレクトロニクスの社長で、私がデビューする前から色々と援助してくれていたんです。プロダクションだって、チャールズさんから投資して頂けなければとっくの昔に潰れていました。歌やダンスのレッスンや、グラビアや、ライブや、キャンペーンだって、チャールズさんが応援してくれたから出来たことなんです。あの人がいなければ、今の私はないんです」

 それはつまり、アイドルのパトロンということか。動揺と混乱で焼き切れそうな思考回路でも、それだけは解った。

「チャールズさんは、何の取り柄もない私を見てくれた人なんです。仕事が終われば迎えに来てくれたし、オフの日には色々な場所に連れて行ってもらったし、私のお給料じゃ手の届かないものも買ってくれました」

 なんだか、聞いているだけで怪しい。トニルトスは、次第に嫌な予感がしてきた。

「それに、私のことを愛しているって言ってくれました。今までの誰よりも可愛い、って」

 それは、擦れていない女を落とす常套句だ。ミイムが昼下がりによく見ているメロドラマにもありがちな展開だ。

「必ず幸せにしてあげる、君の他には何もいらない、って」

 遊ぶだけ遊んで捨てる男が吐くセリフだ。これもやはり、メロドラマで何度も見た展開だ。

「だから、二人で駆け落ちして結婚しようって」

 これは、決定的だ。トニルトスは人間であれば泣いていたであろう声を発し、女神に詰め寄った。

「あなたは物凄い勢いで騙されております!」

「違います、チャールズさんはそんな人じゃありません!」

 感極まっていたためか、キャロライナの目元に涙が滲み、艶やかな唇が震えた。

「私のこと、あんなに好きだって言ってくれたのは、チャールズさんだけなんです…」

 顔を覆い、キャロライナは泣き出した。だが、今までの情報を統合すると、そういった結論しか出てこないのだ。
暇と金を持て余している男が自分好みの少女を見つけ、手を付け、金や物品を貢いで虜にしてから遊び尽くす。
そして、遊び飽きたら捨ててしまう。どう考えても、キャロライナはチャールズ・ヴァーグナーから捨てられる途中だ。
結婚の話を持ち出したのも遊びではないと思わせて引き留めておくためであり、本当に結婚などするわけがない。

「お願いします、トニルトスさん」

 キャロライナは涙を拭うと、両手を組んで懇願した。

「私を、あの人の元へ連れて行って下さい。チャールズさんは、宇宙港で私を待ってくれているんです!」

 絞り出すように叫んだキャロライナは、その場に崩れ落ちた。澄んだ涙を落としながら、肩を細かく震わせた。
彼女に手を差し伸べてはならないと理性回路が言うが、感情回路は女神を救えとけたたましく叫び続けている。
プロケラとは違った意味で愛している彼女を救えなくて何が戦士か、とまた別の回路が喚き、思考が乱れてくる。
 どれも正しいが、最優先するべきはどれか。トニルトスはぐっと拳を固め、涙を落とす女神に手を差し出した。
今はキャロライナを守り、その願いを果たすべきだ。そして、麗しき女神を誑かす邪悪な男を倒せばいいことだ。
 キャロライナはトニルトスを見上げると、純白のハンカチで目元と頬を拭いてから、嬉しそうに口元を綻ばせた。
青い指先に手を乗せている女神を見つめながら、トニルトスはタルタロスとの戦闘時にも勝る戦意を感じていた。
 この手で女神を守り、そして救うのだ。







08 10/5