鬼蜘蛛姫




第一話 怨嗟の紡ぎ糸



 小さな鈴には、透き通った細い糸が繋がっている。
 それは十数年前に繋げたものではあるが、緩んだり、綻んだり、途切れたりはしていなかった。それもそのはず、 八重姫の妖力を存分に注ぎ込んであるからだ。ちり、ちり、ちり、と手のひらの中で鈴が転がる。常人には見えぬ糸 を辿りながら、久し振りに足を踏み入れた下界を見渡した。八本の足に比べれば心許ない下駄を履いた二本の足で 牛車のわだちが付いた農道を歩いていくと、集落が現れた。茅葺き屋根に漆喰壁の民家がまばらに建ち、その間に 田畑が広がっている。青々と茂った稲が風を受けるたびに波打ち、作物の葉も揺れる。農具を持った農民達は泥と 汗にまみれて働いており、皆、黙々と仕事をしている。赤子の子守をしている子供の姿も目に付く。
 農道の上に横たわる糸を手繰りながら歩いても、農民達は誰一人として八重姫には目を向けない。否、向けない ようにさせてあるからだ。妖怪は常世の住人であり、現世の住人である人間とは様々な意味で異なっている。故に、 ほんの少しだけ気を逸らすことなど容易なのだ。それに、待ち侘びた逢瀬を他人に邪魔されたくはない。
 更にいくつかの集落を通り過ぎ、川を渡り、壕を渡り、城下町に着いた。振り返ると、八重山はまろやかな薄霧を 纏って輪郭がぼやけている。隣接した叢雲山の頂には雲の傘が掛かり、遠からず雨が降るであろうと察した。店が 並ぶ商店街を抜け、それほど大きくはないが造りが仰々しい侍屋敷ばかり寄せ集まった番地を抜け、石畳が連なる 緩やかな坂を昇っていく。城の前には見上げるほど大きな門があり、武装した兵士が両脇を固めていたが、やはり 彼らも八重姫には目もくれない。からりころりと下駄を転がしながら、一直線には進めない石畳の道を登ると、突入 してきた敵を惑わすための数々の罠に一つも引っ掛からずに、本丸を目指して進んだ。迷うはずもない、鈴の糸は あの男が持つ鈴に繋がっているのだから。
 本丸に来た八重姫は、本条城の要である天守閣を仰ぎ見た。最も守りが堅いのは当然のことながら城内の人間 の動きが忙しなく、しきりに言葉を交わし合っている。天守閣の正門には槍を携えた武将までもが控えており、戦の 最中かと見間違えそうになるほどだった。篝火を焚くための準備も整っていて薪が山と積み上げられ、弓矢も大量に 準備されている。馬小屋からは嘶きも聞こえ、ひづめが地面を蹴っている。ちり、と、急かすように手のひらの中 では鈴が鳴る。もう少し焦らしてやっても良いが、勘の良い者に気付かれでもしたら面倒だ、と八重姫は牙の生えた 口を開いて細い糸を吐き出した。矢よりも鋭く飛び抜けた糸は天守閣の最上階、望楼の廻縁の手すりに絡み付く。 それを手首に巻き付けた八重姫は、くっと一度引いてから、その反動で易々と最上階まで跳ね上がった。
 望楼の廻縁に舞い降りた八重姫は用済みとなった糸を巻き取り、それを口に放り込んだ。望楼の襖は閉じていた が、一つだけ開いていた。その中からは、あの男の気配が零れ出していた。着物の裾を床に擦りながら、八重姫は 望楼に足を踏み入れた。朱色の錦が敷き詰められた部屋の中心では、鎧兜に身を包んだ男が座っていた。

「わらわを呼んだかえ」

 八重姫が鈴を鳴らすと、男の手元にある揃いの鈴がちろりと鳴った。

「いかにも」

 男、荒井久勝は兜の下から八重姫を見上げ、強張った声で答えた。

「戦でも起きるのかえ」

 八重姫は久勝の傍らに腰を下ろすと、ゆらりと上体を預けた。

「起きるやもしれぬ。だが、儂は起こしとうない。出来れば、穏便に済ませたいのだ」

 久勝の横顔は険しく、膝の上で固めた拳は震えていた。

「ほほほほほほ。そうじゃったのう、そなたは荒事は好まぬ男。刀を振るうよりも筆を振るう方が似合っておるわ」

 手っ甲を填めた手に白く冷たい手を重ねた八重姫は、するりと手を握る。

「鬼蜘蛛の姫よ。折り入って頼み申したいことがござる」

 八重姫の手を払いのけもせず、握り返しもせず、久勝は呻くように言った。

「南西よりこの地に来たる落ち武者共を、追い払ってはくれぬだろうか」

「黒須藩の者共かえ」

「なぜそれを」

「そなたの知らぬことを知らぬのがわらわよ。して、何故に」

「……うむ」

 息が詰まるほど思い詰めていたのか、久勝は肩を上下させて呼吸すると、額から一筋の汗が流れ落ちた。

「黒須藩は伊達氏と浅からぬ繋がりを持っておる。だが、先の戦で伊達氏の軍勢が勝利を収めるに当たり、黒須藩の 軍勢が切り捨てられたと聞く。また、上野から戻ってきた使いによれば、黒須の藩領は伊達氏に奪われたと聞く。 黒須藩の落ち武者を助けてしまえば、儂らは伊達氏からいらぬ怒りを買うやもしれぬのだ。我が藩は小さく貧しい、 攻め込まれでもしたら一息に滅ぼされてしまうであろう。蜂狩家と我ら荒井家にも浅からぬ縁はあるが、それは武術 の同門であるというだけのこと。現当主の蜂狩貞元は勇猛な武将だと聞くが、その勇猛さ故にいらぬ戦を呼ぶやも しれぬ。守るべきは藩と民であり、そんな些細な縁ではなかろう」

「そうやもしれぬのう。わらわとそなたの縁こそ、真に守るべきものぞえ」

 兜の緒をきつく縛ってある久勝の顎に手を這わせ、八重姫は目を細める。

「……八重」

 氷の如く冷え切った八重姫の手の感触に、久勝は眉根を寄せた。

「何ぞ」

 悩ましげに囁きかけてきた八重姫に、久勝は顔を背けた。

「儂はそなたと契りは結ばぬと申したはず。そなたのような妖怪に靡いてしもうたのは、ただの気の迷いよ」

「ならば、なぜわらわが授けた鈴を鳴らす? 逢瀬を知らせる鈴ではなかったのかえ?」

 求めていたものとは異なる態度に、八重姫は牙を剥く。

「頼みがあると申したはずであろう。儂はそなたの力を借り申したい、それだけに過ぎぬ」

 久勝は右手を下げ、刀の柄に手を掛ける。八重姫は指先から爪を伸ばし、久勝の首筋に食い込ませる。

「たかが人間がわらわに頼み事とな? 己の立場を弁えい、久勝や」

「弁えておる。しかし、それ以外にこの事態を凌ぐ術は思い付かなかったのだ。引き受けてくれぬか、八重よ」

 ぎ、と鍔が上がり、刀身が僅かに覗く。

「今、儂が倒れては本条藩は後がない。世継ぎも産まれたばかりぞ、儂の代で荒井を断絶させるわけには行かぬ。 どうか、どうか頼みを聞いてはくれまいか。聞き届けてくれるのであらば、そなたが望むものを差し出そうぞ。だが、 儂の頼みを聞いてくれぬのであれば、この場でそなたを切り捨てる」

「久勝や。そなたには、そのような芸当は出来まい」

 久勝の手の震えによってがちがちと触れ合う鍔と鞘を一瞥し、八重姫はくすりと笑う。

「そなたが一言、わらわの婿になると申してくれれば何もいらぬぞえ。藩も民も捨て置き、わらわの元で常世の悦楽に 浸ろうぞ。さすれば、万事」

「再び申し立てる! 儂はそなたと契りを結んだ覚えはない!」

 久勝は左手を握る八重姫の手を振り払うと、勢い良く鍔を上げて刀身を引き抜き、身を翻した。

「武士に二言はない! そなたが儂を再び誑かそうというのならば、今一度切り捨てようぞ! そなたのような妖怪に 頼ろうとした儂が愚かであった! さあ来るがいい、鬼蜘蛛の姫よ!」

 滑らかな切っ先が、八重姫の眉間に突き付けられる。刃がかすかに触れた前髪の毛先が切れ、はらり、と朱色の 着物の襟元に散る。柄を握った久勝の手には、最早迷いはない。顔を合わせずにいた十数年の間に剣術を鍛えて いたのだろう、立ち姿は堂に入っている。金を平打ちした兜飾りには、驚いて引きつった顔をした己が映っている。 出会ったばかりの頃では、まず有り得ない出来事だったからだ。
 十数年前、元服を終えて間もなかった久勝は気が弱く、藩主の跡取りだというのに腰が退けていた。勉学ばかり に執心し、武術はからっきしで、馬に跨って戦場を駆け巡る姿など想像すら付かなかった。そんな男を誑かせばさぞ 楽しいだろうと、八重姫は久勝と同い年の娘の姿を装って下界に現れた。武術の稽古から逃げた久勝を見つけて 話し掛け、度々会うようになると、八重姫に面白いように夢中になってくれた。当然ながら女の味も知り、いずれ嫁に 取るとまで言ってくれた。遊びで始めたことであり、本気になる相手でもなかったはずなのに、長年の退屈と遠き昔に 喰った姫君の血肉がそうさせるのだろう、久勝の小便臭い約束を信じた。久勝もまた、八重姫の正体を疑おうとも しなかった。けれど、都から帰ってきた久勝がみやげの柘植の櫛を八重姫に渡しに来た時、荒井家の家人が差し 向けていた侍に斬り付けられた。反射的に着物の下から足を伸ばしてその侍を斬り返し、殺したが、久勝は八重姫 の正体を知った途端に逃げ出した。その日以来、会っていなかった。逢瀬を交わしやすいようにと糸を結んで渡した 鈴を巻き戻さなかったのは、女々しい未練のせいだ。女の血肉など喰うのではなかった。

「わらわに勝てるとでも思うたか、この小童が!」

 全ての目を見開いた八重姫は、長い黒髪がぶわりと舞い上がった。狭い望楼の内に風が荒れ狂い、襖が外れ、 宙に舞う。朱色の敷物が裂けて繊維が散り、床板が割れる。すかさず刀を構えた久勝の手足に、糸が絡む。

「手から喰うてしまおうか、足から千切ってしまおうか、臓物を啜ってしまおうか、脳髄を吸ってやろうか」

 糸を引っ張って久勝を引き寄せた八重姫は凶相を作り、顔を寄せる。だが、久勝は青ざめてはいたが動じない。

「その前に、儂の刃がそなたの首を刎ねていようぞ!」

 糸に縛られながらも刀を握った両手を突き出してくる久勝に、八重姫は舌打ちして彼を投げ捨てた。

「全く、つまらぬ男に成り下がってしもうたえ」

「儂はそなたらのように、変わらずに長らえる者ではない。歳を喰えば、変わるものもあろうぞ」

 縛られた手足を駆使して立ち上がった久勝は、腰を落とし、刀を構え直す。

「故に、儂はそなたを切れる」

「……興が冷めてしもうたえ」

 八重姫は前髪に隠れている目を閉じると、久勝に背を向けた。

「武士に二言はないと申したな。さすれば、夕刻まで待つがええ。蜂狩の首を、そなたの前に転がしてしんぜようぞ。 だが、その時はわらわが望むものを授けよ」

「承知はせぬ。だが、再び来るというのであれば心して迎え撃とうではないか」

 長い間の後、久勝は切っ先を下げた。八重姫は一度振り返り、武士らしい面持ちを保っている久勝を見、複雑な 思いに駆られた。が、それを振り切るために天守閣から身を投じた。着物の裾を翻しながら、天守閣を囲んでいる 屏の瓦屋根に舞い降りると、かたりとも音はしなかった。裾からはみ出した八本足が柔らかくしなって、体重を全て 受け止めたからだ。天守閣を見上げるが、望楼には久勝の姿はなかった。それが奇妙に悔しかったが、八本足に 力を込めて高く跳ね上がり、一気に城内から脱した。城下町を脱し、集落に隣り合った山に分け入った途端に元の 姿に戻った八重姫は、失望と落胆を薪にしてぐつぐつと煮える激情を味わいながら、山道を駆け抜けた。
 久勝には、死よりも辛い苦しみを与えてやる。




 黒須藩の敗走部隊を見つけるのは容易だった。
 鴉天狗の九郎丸から事前に教えられていたということもあるが、死に往く者達が撒き散らす血の匂いが濃すぎて 探すまでもなかったからだ。それに惹かれた山の獣共も集まり始めていたが、八重姫の気配を察した途端に獣は 全て逃げ去った。野犬の一匹も、鳥の一羽も、虫の一匹も残さずに。木の根が浮いた荒れた山道には、血溜まりと 草鞋の足跡が延々と連なっている。久勝への怒りのあまりに腹が減ってしまったので、行き倒れて間もない兵士を その場で喰い漁りながら進んでいくと、人の匂いに混じって妖怪の匂いが流れてきた。だが、それは地の妖怪では なく、別の土地から来た輩のようだった。となれば、少々厄介かもしれぬ。
 木と木の間を跳ねて進み、黒須藩の敗走部隊に追い付くと、匂いの主が判明した。それは遊女の姿に化けている 妖狐だった。それが見えているのは黒須藩の藩主と思しき武将だけで、雑兵達は妖狐には目もくれていないので、 二人の関係は余程深いのだろう。親しげに言葉を交わす妖狐と藩主を見ていると、かつての自分と久勝の関係が 思い出された。だが、今となっては。そう思った途端、猛烈な嫉妬が滾る。一息で殺してやるものか。じわりじわりと 責め立てて、恐怖の坩堝の中で殺してやる。
 敗走部隊が開けた場所で休息を取ったと知り、八重姫は大きく口を開いて透き通った糸を吐き出して、兵士達を 取り囲むように糸を張っていった。枝と枝の間、草と草の間、縦、横、斜め、と、触れた途端に手足が跳ね飛ぶほど 鋭利な糸を様々な角度に仕掛けていく。どれか一つから逃れても、すぐ傍にはまた別の糸が張ってあり、逃げようと したとしても首が刎ねるように施した。後は、混乱を起こしてやるだけだ。妖狐は八重姫の気配を感じ取ったようでは あったが、こちらの位置までは見つけていないらしい。ならば、失敗する可能性は限りなく薄い。
 八重姫の真下に座っている足軽が腰を浮かせたので、その腕にしゅるりと糸を巻き付け、引いた。軽い手応えの 後にその腕が断ち切れ、血を噴きながら草むらに転がる。野太い悲鳴を皮切りに、無様な混乱が始まった。足軽が 怯えて後退った先には糸の網が張ってあり、背中を付けた途端に四つ切りになった。武将が刀を抜こうと柄に手を 掛けたが、半歩身を引いた足元には糸があり、足首から下が断ち切られた。足場が崩れた武将がよろめくと、その 背後にもまた別の糸が張ってあり、地面に倒れ込んだ時には武将の体は細切れになっていた。黒須藩の藩主は 逃げ惑う部下達に声を上げるが混乱の極みに陥った彼らには効き目はなく、犠牲者は増える一方だった。藩主の 傍にぴたりと貼り付いている妖狐は、髷の下から出た尖った耳を立てて目を凝らしているが、それでは絶対に八重姫 の居場所は気付けまい。袖で口元を覆い、込み上がる笑みを殺した。

「お前様」

 妖狐は、すん、と鼻を鳴らして鉄錆の匂いに混じる臭気を感じ取った。

「何ぞ」

 黒須藩の藩主、蜂狩貞元はかすかに声を震わせながら、切れ味が落ちに落ちた刀を握り直す。

「どうか、動かないでおくんなまし」

 妖狐は浅く息を吸い、袖口から指先を出して青白い炎を生み出した。狐火である。妖狐は素早く目を動かしたので、 八重姫もその視線を辿ると、兵士達の血がこびり付いて糸の位置が露わになっていた。細かく分かれた狐火は 糸目掛けて正確に投げられ、青白い炎が触れた瞬間にぱっと糸が燃え落ちた。

「なんと、糸とな!?」

 はて面妖な、と貞元が声を裏返して驚くと妖狐は狐火の数を倍に増やし、投げ続けた。一度見つけてしまえば後は 簡単だったのだろう、八重姫が張り巡らせておいた糸は次々に焼き切られていった。そして、最後の糸が切れると、 八重姫は少なからず動揺した。人間だけが相手であれば、糸が見つかっても刀では到底断ち切れない。だが、 妖怪となるとまた別だ。同質の力を含んだ火を当てられては、いかに強靱な糸でも焼き切れてしまう。

「して、本体はどこぞにおられやすかねぇ」

 妖狐は切れ長の目を上げ、糸の根源を辿ろうとする。貞元は動揺を残しつつ、言う。

「白玉や。見つけたのならば、儂に任せい。一太刀で殺してくれようぞ」

「まあ、勇ましゅうごぜぇやす。けども、相手は妖怪でごぜぇやす。いかにお前様がお強いお侍でござられようとも、 あやかしの力を持たぬ限りは手は出せませぬ」

 白玉と呼ばれた妖狐は着物の下からはみ出ている尻尾を揺すり、二股に分け、膨らませた。妖狐の眼差しは女 でも妖怪でもなく、獣じみた光を宿していた。今のところ、血臭と糸を焼き切った際のきな臭さで、妖狐の鼻は完全に 効いているわけではないらしいが、風でも吹いて空気が晴れれば、八重姫の居場所は今度こそ見つけられてしまう だろう。となれば、その前に片付けてしまえ。八重姫は口からしゅるしゅると伸ばした糸を寄り合わせ、針の如く形を 変えてしまうと、貞元の首に狙いを付けて弾き飛ばした。貞元の体が揺らぐと首筋からは血飛沫が上がり、たたらを 踏んで倒れ込んだ。お前様、と悲鳴を上げた白玉にも、同じ糸の針を何本も投げ付ける。妖狐の尻尾と背中に剣山 が出来上がり、白地の着物が赤黒く染まり、甲高い悲鳴が掠れた絶叫に変わっていった。
 失血して絶命した藩主に覆い被さった白玉が動かなくなった頃、八重姫はようやく糸の針を放つ手を止めた。妖怪と 言えども、血を流しすぎたのだから当分は動けまい。悠々と樹上から飛び降りた八重姫は、藩主の兜を無造作に 掴んで持ち上げると、指先から伸ばした爪で一息に断ち切った。気付けば、夕刻になっている。藩主の首を両手で 抱えた八重姫は、八本の足をくんと折り曲げてから枝を蹴り、空高く舞い上がった。
 向かうは本条城、天守閣。





 


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