機動駐在コジロウ




オーダーを仇で返す



 情報の波が打ち寄せ、引いていく。
 高い空、柔らかな雲、黒い針葉樹林、作物が実った田畑、そして合掌造りの古い家。道子は意識を戻し、周囲の 状況を確認しようと目を動かした。だが、実際に動いたのは高感度カメラで、赤く彩色されたバイザー越しに捉えた 映像は自動的に色調が補正されていたため、逆に赤みが損なわれていた。視界の片隅に浮かぶ時刻と日付は、 道子が今し方まで生きていた時間よりも前のものだった。2061:05/25:10:34。
 つまり、三年前だ。道子は若干混乱しながらも、周囲の状況を確認した。束の間ではあったが、つばめ達と平穏な 時間を過ごした船島集落は、現在と差して代わりはなかった。合掌造りの家も同様で、開け放たれた障子戸の奥に 見える家財道具もそのままだ。太い梁には埃が積もり、囲炉裏には灰が溜まり、強い日差しで薄く毛羽立った畳が 目立っていた。縁側の板張りの床に落ちた影を見、道子は自分の現状を悟った。
 それは、警官ロボットのシルエットだった。だが、視覚センサーを通じて外界を視認するだけで精一杯で、道子の 意思で行動するのは不可能だった。指一本動かせず、関節のジョイント一つ曲げられない。それはそうだろう、これは 異次元宇宙に保存されている無数の記録が道子の電脳体に接触し、再生し、現実に酷似した疑似体験を体感している だけであって実際に時間を逆行しているわけではないのだから。時間だけは、遺産でも操れない。

「あーあ、つまんなーい」

 幼い語彙で文句を吐きながらやってきたのは、一乗寺昇だった。この頃はまだ、れっきとした男である。彼は拳銃を 弄んでいて、空中に放り投げては受け止め、を繰り返している。何かの拍子で暴発しそうで危なっかしい。

「俺の任務ってさ、爺さんの見張り役なの? つまんなーい。もっとこう、ドカンと派手なのがいいなぁー」

 無遠慮に縁側に腰を下ろした一乗寺は、片眉を曲げて警官ロボットを見上げたが、出し抜けに発砲した。間近で 放たれた弾丸を脳天に喰らった警官ロボットは仰け反ったが、優れたバランサーを用いて姿勢を戻した。

「こいつも反応が鈍いしさぁ。頑丈なのはいいけど、それだけじゃ俺の遊び相手にもならないじゃーん。政府と爺さん の命令で学校の準備してきたしー、制服も作ったけどー、肝心の生徒がいないんじゃ意味ないじゃーん。俺が先生に なったのに、教える相手がいないなんて無駄の極みじゃーん。こいつだって生徒になってくれないしー」

「仕方ねぇだろ。その木偶の坊は、俺達を相手にするように出来てねぇんだよ」

 菓子鉢を小脇に抱えて縁側に出てきたのは、だらしなく法衣を着込み鋭角なサングラスを掛けている寺坂だった。 よいせ、と縁側で胡座を掻いた寺坂が菓子鉢を差し出すと、一乗寺はその中身を掴み、雑に食べた。寺坂も醤油 煎餅を一枚取り、盛大に噛み砕いた。二人揃ってお行儀悪いなぁ、と道子はちょっと呆れた。

「んーと、なんだっけ」

 一乗寺がゼリー菓子の包み紙を開けて頬張ると、寺坂は酒饅頭を囓った。

「俺達がやるべきこと、だろ。クソ爺ィを看取るのはごめんだが、俺達が見張っておかねぇと何をしでかすか解った もんじゃねぇからな。長光の野郎の息子が警官ロボットなんか拵えて寄越したとはいえ、そいつが当てになるかどう かは別なんだ。最後の一線だけは越えないようにしておかねぇと」

「するってぇと?」

 一乗寺は円筒形の棒状のハッカ糖を一つ開け、銜えた。寺坂は酒饅頭を食べ終え、ゼリー菓子を取る。

「お前はアレだろ、弐天逸流の御神体のシュユって化け物の私生児なんだろ?」

「うん、まあね。生物学上は」

「だったら、お前がシュユをなんとかしろ。俺の手っつーか、触手には負えねぇ相手だ」

「出来ないってば、そんなの。俺とあいつは似て非なるものなんだよ」

「どういう具合にだよ」

「それが説明出来るようだったら、今頃、俺はノーベル賞でも何でもじゃかすかもらい放題だってば。自分のことでは あるけど、解らないんだもん。てか、自分のことだからこそ解らないもんじゃん?」

「まあな、道理っちゃ道理だが。俺だって触手の扱いは覚えたが理屈は解らねぇ」

 寺坂が包帯で戒めた右手を見下ろすと、一乗寺は二つめのハッカ棒を囓る。

「弟はフジワラ製薬に持って行かれちゃったんだけど、イマイチ解らなかったみたい。だって、俺と弟がどういう仕組み の人外なのかが解っていたら、今頃はその理論がアソウギに転用されて、怪人が最強になるはずじゃん」

「なんだ、お前、弟がいるのか」

「過去形が正しいね。だって、その弟は大分前に喰われちゃったから。フジワラ製薬の馬鹿息子にさぁ」

「んだよ、先に言え」

「だからってさ、フジワラ製薬の馬鹿息子を殺したいなー、復讐したいなー、とは思わないの。変かな」

「人に寄りけりだろ、そんなもん」

「それってざっくりしすぎだよ、よっちゃん」

「気の抜けた呼び方で呼ぶんじゃねぇ、馬鹿。俺とお前が顔を合わせたのは、つい最近のことだろうが。そうやって 呼ばれると、ガキの頃から付き合っているみたいな気分になっちまう」

「えー、嫌なのー? 俺は好きだけどなぁ、そういうの」

 けたけたと笑う一乗寺は底抜けに明るく、本物の寺坂を見限り、寺坂の紛い物と暮らしていた家族を皆殺しにした ことは微塵も感じさせなかった。寺坂は本当に気付いていないのだろうか、と道子は内心で訝った。寺坂は決して 他人の機微には鈍くはないからだ。子供のように茶菓子を貪欲に食べる一乗寺を横目に、寺坂は苦々しげに口角 を曲げていたが、不意に力を抜いた。法衣の懐を探ってタバコを出し、一本銜え、ライターで火を灯す。

「……なあ」

「んむ」

 口一杯に頬張った菓子のせいで返事が出来ず、一乗寺は変な声を漏らした。

「いや、なんでもねぇ」

 煙を緩く吐き出した寺坂は、包帯を少しだけ解いて数本の触手を伸ばして居間に滑り込ませると、器用に灰皿を 運んできた。その中に灰を落としてから、これでいいんだ、と言葉に出さずに唇だけを動かした。これでいいんだ、と 再度繰り返してから、寺坂はタバコを深く吸い込んだ。その険しくも安堵の滲む横顔で、道子は確信した。
 寺坂は、一乗寺が自分の家族を皆殺しにした事実を知っている。覚えている。だが、一乗寺に贖罪を求めるだけ 無駄だと悟っているから、殺人者を恨めるほど家族に対して執着を持っていなかったから、遠からず家族は不幸に なると解り切っているから、一乗寺の所業を掘り返しもしなければ、責めもしない。客観的に見れば正しいことでは ないし、重罪人を見逃しているばかりか罪そのものを無視していることになる。一乗寺を許すことは、家族が寺坂の 偽物を手に入れる切っ掛けを作ってしまった寺坂自身の過ちを許すことでもある。だから、彼は一乗寺を許すことで ほんの少しだけ楽になろうとしているのだ。どれほど人智を離れた肉体になろうと、寺坂はやはり人間だからだ。

「かったりぃ」

 長い沈黙の後、寺坂が呟くと、一乗寺は足をぶらぶらさせた。

「ねえ、よっちゃん。俺達は本当に遺産をどうにかすべきなのかな? アレをどうにかしたところで変わるものなんて 何もないよ。そりゃ、経済にはちょびっと影響が出るかもしれないけど、遺産があってもなくても人間は今の技術に 辿り着いていただろうし、諍いを起こしていただろうし。放っておいても、悪いようにはならないよ。もっとも、政府の 方はそう思ってないみたいで、思想統一だのなんだののために遺産が欲しいんだってさ。前時代的だねぇ」

「俺はみのりんが欲しい。それだけ。だから、お前と連んで長光のクソ爺ィをぶちのめす」

「でも、あの弁護士の女って色々とアレじゃーん」

「面倒臭いからこそ、気になってどうしようもねぇんだよ。あー、みのりんと一発ヤりてぇ」

「俺、よっちゃんのそういうところが好きー! 性病もらって腐り落ちればいいのにー!」

 で、当のクソ爺ィは、と寺坂が床の間に振り返ると、布団で老いた男が横たわっていた。弛んだ皮膚が細い骨格に 貼り付き、鼻から管を通され、点滴を投与する医療器具が布団に寄り添っていた。佐々木長光だった。道子はその 弱り切った姿を目の当たりにし、内心で驚いたが、警官ロボットの表情には表れなかった。
 一乗寺と寺坂の話から情報を拾ったところに寄れば、佐々木長光は数ヶ月前に倒れ、それ以降寝たきりになって いるのだそうだ。医師からは脳梗塞だと診断が下されたが、実際はそうではないと一乗寺は語った。長光は伴侶で あるクテイが眠りについてからというもの、遺産を通じてクテイと再び触れ合おうと画策していた。だが、肉体的には 管理者権限を持たない長光が遺産を動かせるはずもなく、出来たことといえばクテイの生体情報に汚染されている 船島集落に生息している植物や作物を摂取した状態で、遺産に触れることだけだった。それでも、微々たる接触を 積み重ねていったおかげでラクシャだけは反応してくれ、長光の意識と記憶が蓄積したラクシャは吉岡グループに 売却された。だが、ラクシャの内に佐々木長光の分身とも言うべき人格が出来上がっていくのとは対照的に、長光 自身の人格が希薄になっていった。それでも、クテイが現存していたから長光は踏み止まっていたのだが、クテイ が桜の木に擬態して生命活動を弱めてからは一気に弱り、この有様となった。

「天女の羽衣を奪って売り払っても、天女は死にはしねぇから寄り添えない、っつーことだよな」

 寺坂は空になった菓子鉢を触手で掴み、居間のテーブルに戻した。一乗寺は笑顔を崩さない。

「でも、それって天女の匙加減一つだよねぇ。惚れられた相手が気に入らないんだったら、とっとと家捜しして羽衣 を奪い返してトンズラしちゃえばいいのに、羽衣の在処を捜しもしないでぐずぐずしていたのは本人の問題じゃん。 束縛されている自分のことも、束縛してくる男のことも、好きだったから家捜ししないことを選んだんじゃないか。それ なのに、相手をどうにかしないで自分だけのうのうと生きているのは、なんか変じゃない?」

「かもしれねぇなぁ」

「てかさ、そもそも人目に付くような場所で水浴びする天女って何? 露出狂?」

「そこまで知るかよ。まー、俺だったら、羽衣を隠すのはその場だけだな。で、野外で一発ヤッた後に逃がす」

「でも、メルアドは聞くんでしょ?」

「当たり前だ。一度ヤれた女はもう一度ヤれるかもしれねぇからな」

「で、俺達がすべきことって結局なんなの?」

「さぁなー。それは後で考えりゃいいな、うん。なんか面倒臭くなっちまった」

 可笑しげに肩を揺する寺坂に、道子は内心で笑ってしまった。この人はいつもこうだ。なのに、どうしてこんなにも 惹かれてしまうのか、自分でも訳が解らない。だが、恋とはそんなものだろう。道子の主観の中に出来上がった寺坂 を好いているだけだと、解っているのに。あの頃、寺坂が道子を妹のように扱ってくれた際の嬉しさがあるから、 寺坂に対して分厚いフィルターを掛けている。寺坂が道子を思い遣ってくれるがあまりに手を出してくれないのだと 知っているのに、未だに諦め切れなかった。誰かを好いているのは、心地良いからだ。
 不意に、道子の上澄みともいうべき、寺坂への好意が拭い去られた。




 無機質な平常心と空虚さを抱えながら、道子は意識を転じた。
 また、別の情報の波が道子の電脳体を揺らがせ、情報の粒子を預けていった。虹色の薄い膜が道子の体の外側 を覆っていて、その膜は頭上で平たいリボンで結ばれていた。空間は狭く、身動きが取れない。時折振動が訪れて は上下に揺さぶられ、狭く歪んだ視界が掻き混ぜられる。その拍子に横向きに倒れてしまうと、隣から伸びた手が 道子を優しく起こしてくれた。リボンに挟まれていたメッセージカードが外れたのか、埃を払ってから差し直した。

「長孝さんも、一度は顔を出してくれればいいのにね。いつもプレゼントばかりで……」

 道子の隣で残念がった中年女性は、備前景子だった。備前美野里の母親だ。運転席でハンドルを握っているのは 備前柳一で、バックミラーに映った眼差しは少し切なげだった。

「あの子も、もう三歳か。子供が成長するのは、本当に早いな」

「ええ、本当に」

 景子に覗き込まれ、道子は景子の掛けたメガネに映った自分の姿を捉えた。パンダのぬいぐるみだ。

「つばめちゃん、喜んでくれるかしらね」

「喜ぶさ。この前、動物園に連れて行った時にパンダを見て大喜びしていたじゃないか」

「そうねぇ、ずーっとパンダの前から離れようとしなかったものねぇ。他の動物を見に行きましょうよ、って言っても、 パンダをじっと見ているばかりで。本当に気に入っちゃったのね」

 景子が笑いを噛み殺すと、備前は交差点で車を止めた。

「美野里のことも、もっと気に掛けてやらないとな」

「もちろんよ。そりゃ確かに、つばめちゃんは可愛いわ。賢いし、お行儀も良いし、ちょっと気が強いけどそれもまた 愛嬌だもの。美野里ちゃんだって大事な娘よ」

「気掛かりなのは、美野里が佐々木長光と接触していることだな。大口の仕事を寄越してくれた上客だから、決して 関わり合うなとは言わんが、用事がない限りは近付くべきじゃない。あれは、妙に口が上手い」

「美野里ちゃん、あれで真面目だから。おかしなことにならなきゃいいんだけど」

 備前夫妻が我が子と養子の扱いについて話し合っている間に、車は備前家へ到着した。つばめの誕生日祝いに 買い込んだ食材やケーキを運んでいったのは景子で、備前は日用品などを詰めた袋にパンダのぬいぐるみを紛れ 込ませて家に運び入れた。夫妻が帰宅すると、リビングから少女が顔を出して出迎えてくれた。

「おかえりなさい!」

 十一年分幼いが、つばめだった。少し伸ばした髪を高い位置で二つに結んでいて、デニムのジャンパースカートに オレンジ色のチェック柄のシャツを着ている。その背後から、やはり十一年分若い美野里が現れた。

「お帰りなさい、お父さん、お母さん。手伝おうか?」

「大丈夫よ。それより、つばめちゃんは良い子にしていたかしら」

 景子はリビングと隣り合ったキッチンに入って、食材を冷蔵庫に入れていった。つばめはキッチンに駆け寄ると、 カウンターの影から顔を覗かせ、自慢げに報告した。

「うん! おねえちゃんがね、ごほんをよんでくれたの! だからね、いいこにしてたよ!」

「あら、それは良かったわねー。それじゃ、後でおやつにしましょうか」

「ぎゅーにゅーとパン?」

「今日は違うわ。ちょっと待っていてね」

「はーい」

 つばめは挙手し、明るく答えた。つばめへのプレゼントを隠し終えた備前は、美野里に話し掛けるが、十八歳で 思春期真っ直中である美野里は、父親への態度がやや冷淡だった。この頃は、両親に黙って怪人と化したことに 引け目を覚えていたのかもしれない。つばめは景子にべったりと甘えていて、おかーさんおかーさん、と舌っ足らずに 喋っている。美野里は母親にまとわりつくつばめを抱き上げて遠ざけたが、逆に美野里が諌められ、つばめは またキッチンに下ろされた。その様に、道子は美野里の心中が少し解った。両親は美野里とつばめの扱いを平等 にしようと配慮しているつもりなのだろうが、十八歳と三歳では扱い方が大違いだ。だから、受け取る愛情の量も、 回数も桁違いなのだ。そういったことが積もり積もった末、美野里は長光に下ったのだろう。美野里が抱えている 苦しみの端を捉え、道子は少し同情した。両親に甘えられない寂しさは、痛いほど解るからだ。
 夜も更け、景子の料理が出来上がり、つばめの三歳の誕生日祝いが始まった。子供向けの御馳走にお待ちかね の丸いケーキ、そしてプレゼント。つばめは終始上機嫌で、御馳走もケーキもお腹一杯食べてから、プレゼントを 受け取った。セロファンを縛っているリボンを解き、広げると、パンダのぬいぐるみが現れた。

「初めまして、つばめちゃん!」

「わたしのおなまえは、ささきつばめです。パンダちゃんのおなまえは?」

 つばめが目を輝かせながら問うと、パンダのぬいぐるみはつばめの小さな手と握手しながら名乗った。

「僕の名前はコジロウ! これから仲良くしようね!」

 つばめは歓喜してコジロウにしがみつき、ふかふかした毛並みに頬摺りし、短い腕で思い切り抱き締める。パンダ のコジロウはそれに応え、つばめを撫でてやる。噎せ返るような幸福、涙が滲むほどの充足。備前夫妻にパンダの ぬいぐるみと会話出来たことを嬉々として報告しているつばめを、美野里は自己嫌悪と共に羨望を含んだ眼差しを 注いでいた。それから、つばめはパンダのコジロウと遊んでいたが、はしゃぎ疲れてリビングで寝入った。
 パンダのコジロウと抱き合ったまま熟睡したつばめを子供部屋に運んでから、備前夫妻は佐々木長孝に電話を 掛け、つばめの様子を報告していた。つばめの気の緩みきった寝顔を間近で眺めながら、道子は綿の詰まった胸 が締め付けられる思いがした。思い遣りに溢れた暖かな日々が遺産に破壊されてしまうのかと思うと、やるせなさが 去来する。円筒形の腕でつばめのふっくらとした頬に触れると、愛おしさが込み上げた。
 すると、波が引いていった。記憶と記録が閉ざされ、道子が感じた感情だけが浮き上がり、絡め取られる。先程 は不意打ちだったので対応しきれなかったが、二度目はない。道子は情報の波を起こした存在を、不定型な感情 を拭い去ろうとする存在を捕捉し、追尾し、電脳の海を泳いだ。遺産と遺産に関連した者達の数多の記憶を貫き、 過ぎり、振り切り、異次元宇宙を支えている軸でもある演算装置に辿り着いた。
 そこには、肥大した電脳体が触手を絡ませていた。





 


13 1/6