ドラゴンは滅びない




籠の中の鳥




 フリューゲルは、呆けていた。


 地面に大の字に寝転がり、真っ青な空を見上げていた。数日に渡って降り続いていた雨は、昨夜に止んだ。
雨によって洗い流された空気は清々しく、淀みがない。清らかな風に千切られた綿雲が、ゆったりと動いていた。
ゼレイブを出て、何日目になっただろう。フリューゲルは顔の前に両手を出して、三本しかない指を折り曲げた。
 一本、二本、三本、四本、五本、六本。だが、これでは足りない。なので、両足も上げて爪を折り曲げていった。
七本、八本、九本。そして、十本。これが、朝を迎えた回数だった。ということは、今日で家出して十日目になる。
ギルディオスとの約束では、十日目にゼレイブに帰還しろ、ということだったので今日はゼレイブに戻る日なのだ。

「んー…」

 フリューゲルは目の前に掲げていた両手両足をぱたりと下ろすと、目一杯伸ばした。

「でもなー…」

 一人の気楽さというものを、生まれて初めて味わった。誰にも束縛されずに毎日を過ごすのも、悪くなかった。
フィリオラに叱られることもなければ、レオナルドと衝突することもなく、ロイズから嫌みを言われることもないのだ。
だが、リリがいないと退屈だ。リリがいればどれほど楽しかっただろうかと思うような瞬間が、何度となくあった。
息を飲むほど美しい朝焼けや、季節と共に色が変わりつつある山々や、月光の青さを彼女と味わいたかった。
一人で見ても、あまり面白くない。リリが一緒にいてくれなければ、どんなに綺麗なものも途端に色褪せてしまう。

「おし!」

 フリューゲルは朝露に濡れた地面から起き上がると、両腕を突き上げた。

「帰るぞこの野郎ー!」

 リリに会いたい。だから、ゼレイブに帰ろう。現在の魔力残留状態ならば、明日の朝方には到着出来るはずだ。
ゼレイブを出てからかなり飛んだので、リリとの距離が相当離れてしまったせいで魂の接続も途切れてしまった。
なので、リリの発する過剰な魔力を受けることが出来ないので魔力は減る一方だったが、戦闘はしていなかった。
リリと、むやみやたらに戦わない、との約束をしているから、連合軍の行軍を見つけてもぐっと堪えて我慢した。
そのおかげで魔力の消耗は押さえられているので、十日が過ぎた今でも充分に活動は出来るが油断は禁物だ。
魔力弾を撒き散らしたりしたら、途端に魔力は減少する。下手をすれば、飛べなくなってしまう可能性もあった。
だから、早くゼレイブに帰ろう。このままずっと外にいたら、暇を持て余してしまってまた戦ってしまうかもしれない。
リリとの約束があるから衝動は押さえ込まれているが、戦闘に対する欲求や攻撃衝動がなくなったわけではない。
近頃はヴィクトリアとの小競り合いで、多少は発散出来るようになったが、それまでは体の中に衝動が疼いていた。
たまに堪えきれなくなったが、その時は無茶苦茶な速度で空中を飛び回ることで解消し、なんとか耐え凌いでいた。
 ゼレイブにいれば、退屈な時間がないから気が紛れる。だが、ゼレイブを出てしまうと、暇で暇で破壊したくなる。
とにかく、さっさとリリのいる場所に帰らなければ。フリューゲルは立ち上がると、両腕の翼を最大限まで広げた。
 そして、空へと飛び出した。



 ゼレイブに向かう途中で、目に付いた建物があった。
 緩やかな山の斜面に接地されている灰色の建物で、以前にフリューゲルが突っ込んで破壊した建物だった。
壁にはぽっかりと大きな穴が空いており、崩壊寸前だった。確か、ここでリチャードとキャロルに出会ったのだ。
そこでリチャードに騙されたことを思い出し、フリューゲルは苛立ちながらも降下して、建物の真上で旋回した。
少々面倒だとは思ったが、無用な戦闘を避けるために、人の気配がないことを確かめてから庭に着地した。
 荒れ果てた庭には、フリューゲルが突っ込んだ際に割れた窓ガラスや壁の破片が、大量に散らばっていた。
花壇には魔法植物と思しき妙な植物が生えているが、手入れをされていないせいで、滅茶苦茶に伸びていた。
フリューゲルは足で魔法植物を払ってから、大股に建物に近付き、外れかけている扉を勢い良く蹴り飛ばした。
どぉん、との重たい音と共に砂煙が立ち込めた。フリューゲルは裏口から建物の中に入り、廊下を歩いていった。
金属製の足の下で、ばきばきと小石が砕ける。壁がぶち抜かれている部屋の前で、フリューゲルは立ち止まった。
 部屋の片隅に、瓦礫の下敷きになっている大きな檻があった。太い鉄格子の中に、骨と羽根が散っている。
太いが歪んだクチバシは乾燥して割れていて、その間から出ている舌と思しき肉片は茶色く縮こまっていた。
死んでから、かなりの日数が経っている。フリューゲルは檻の上に乗っかっている瓦礫を退け、檻をこじ開けた。
ぎぎ、と鈍く軋みながら歪められた鉄格子の隙間に手を突っ込むと、立派な羽根が付いている骨を取り出した。
手に余るほど立派な太い骨だった。骨の表面にこびり付いている汚れた青い羽根を、平べったい指先で撫でた。

「久し振り、オレ様」

 それは、数十体目の自分だった。




 最初の記憶は、脳髄の底にこびり付いている。
 ゆらゆらと揺らぐ光が頭上に広がっていた。柔らかい光が、開いたばかりの目には優しかったのを覚えている。
これはいったいなんだろう。朧な意識の中で興味を抱き、顔を上げようとすると、首筋に何かが食い込んできた。
両手両足も、動かそうとしても動かせない。ぎち、と硬い物が擦れ合う音がし、ますます戒めは硬くなってきた。
ゆったりと波打っている光の向こうに、影が立っていた。それは一つだけでなく、複数の影に取り囲まれていた。
次第に視界が明瞭になると、それらは似たような服を着ていた。だが、水面を通しているので色が解らなかった。
水には、薄く色が付いていたからだ。空の青さと新緑の若葉の色を混ぜたような、澄み切った色合いの水だった。
動かせない首を動かして目を巡らせると、上下左右とも同じように湾曲していて、この水が球体なのだと悟った。
 声が聞こえた。水を通しているので幾分柔らかくなった音が、虚ろな意識の中にじんわりと染み込んでいった。

「やっと成功したな」

 低めの声の次に、別の声がした。

「資料が少なすぎたんだ。一例だけでも成功したんだから、良しとしないと」

 また、別の声もする。

「この成果を上に報告しなくては。しかし、中世には本物の魔女がいたのだな。魔法と古い医術だけで人造魔物を量産していたというのだから、どれほどの才覚があったのか想像も付かない」

 最初の声が、笑った。

「全くだ。これでもう少し資料が多ければ、もっと早く成果を上げられていたと思うと残念でならない」

「だが、遊んでいる暇はない。覚醒している間に魂を分離させよう。また、魂が消えてしまっては困る」

「生体組織の培養ならいくらでも出来るが、魂はそうはいかないからな。魔力中枢の切断手術の用意を」

「魔法陣を組むか? それとも、直接開腹してしまうか?」

「開腹した方が早いだろう。そのまま解剖もしてしまおう。今までの事例では、覚醒しても長持ちしないからな」

「手術台まで運ぶか?」

「いや、ここでいい。この図体では、手術台からはみ出してしまう」

「だったら、手足を切り落としていこうか」

「それはそれで面倒じゃないのか」

 誰かが笑い出すと、途端にその笑いは伝染した。笑い声は水面をざわめかせ、かすかな波紋に包み込まれた。
ははははははははは。ははははははははは。なぜ笑われているのか。何が可笑しいのか。笑いとは何なのか。
そもそも、なぜこれが笑いだと認識したのか。それ以前に、これは何なのだ。ここはどこなのだ。そして、自分は。
 疑問。疑問。疑問。次々に流れ込む情報は疑問となり、更なる疑問を生み、脳髄をぐちゃぐちゃと掻き回した。
筋肉の強張っていた口を開くと、粘り気のある水が中に流れ込んだ。苦い。辛い。甘い。痛い。苦しい。重たい。
 ここはどこだ。そして、自分は何なのだ。


 人造魔導生命体一号。
 それが、初めて与えられた名だった。ジンゾウマドウセイメイタイイチゴウ。イチゴウ、と呼ばれることが多かった。
イチゴウが何を意味する言葉なのか、なんとなくだが理解していた。コタイシキベツバンゴウ、というものらしいと。
あの粘り気のある水の中に沈んでいた頃には別の呼び方をされていた気もしたが、それは覚えていなかった。
というより、覚えられなかった。水の中にいた頃は脳髄が真っ平らで、どんな言葉も情報も引っ掛からなかった。
だが、水の中から出されて、肺に空気を吸い込んで胃の中に薬液と肉を詰め込むようになると、変化が起きた。
体の中に水以外のものが入るようになると、脳髄に物事が引っ掛かるようになり、言葉を覚えられるようになった。
知識ではなく感覚的に、この音はこの言葉でこういった意味を持っている、ということが認識出来るようになった。
そのことはとても喜ばれ、皆、手を叩いていた。喜ばれるのは嬉しいことだと知っていたから、笑い声を上げた。

  くけけけけけけけけけ。くけけけけけけけけけ。

 それが、生まれて初めて発した声であり、言葉だった。


 灰色の四角い部屋の中にある、もう一つの部屋の中に住んでいた。
 触ると冷たくて独特の匂いのする、太くて黒い棒に囲まれていた。扉はあったが、それもまた棒で出来ていた。
外側から施錠されているので、開けられなかった。開けてみようとがたがたと揺らすと、すぐに誰かに怒られた。
ずらりと並んだ鉄の棒の向こうでは、皆が何かをしていた。本を広げ、紙にペンを走らせ、黒板で白墨を動かす。
時に声を荒げて口論することもあったが、基本的には物静かなやり取りを繰り返し、たまにこちらにやってきた。
そういう時は、決まってその手に道具を持っていた。円筒形で先端に銀色の針が付いていて、液体が入っている。
 全身に生えている羽根をまさぐられて皮膚を晒されると、そこにちくりとした鋭い痛みが走り、何かが注がれた。
円筒の中に満ちていた液体が針を通じて体の中に流れ込むと、激しい痙攣が起きて、どくどくと鼓動が高ぶった。
鼓動が鳴るたびに心臓が破裂しそうになり、ぎゃあぎゃあと喚いた。体がぶつかるのも構わずに、暴れ回った。
ああ、苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい。苦痛を現すための言葉を吐き出そうとしたが、出たのはこれだけだった。

  くけけけけけけけけけ。くけけけけけけけけけ。

 それ以外の音は、出なかった。




「毒物に対する耐性はなし」

「魔法攻撃に対する耐性はなし」

「自己再生能力は皆無」

「知能は幼児以下。人格の片鱗すらない」

「魔力値は高いが、制御は不可能」

「失敗だ」

「失敗だ」

「失敗だ」

「失敗だ」

「失敗だ」

「処分しよう」

「軍に譲渡しよう。そうすれば、あちらで死体を処理してくれる」

「いい考えだ」

「いい考えだ」

「これで、少しは世間の役に立つ」

「だが、失敗は失敗だ」

「失敗だ」




 生まれて初めて、外へ出た。
 灰色の壁の上に、もう一つ天井があるのだと知った。その天井はあの水よりも綺麗な、澄んだ青色をしていた。
その青は、己自身の翼の色にどこか似ていた。もう一つの天井よりも少し濃かったが、似ているのが嬉しかった。
 くけけけけけけけけけけけけ。くけけけけけけけけけけけ。くけけけけけけけけけけ。くけけけけけけけけけけけ。
あの天井に近付きたい、と両腕を振り回した。だが、滅茶苦茶な風と羽毛が撒き散らされただけでしかなかった。
いつもの灰色の天井には立ち上がれば近付けるのに、この青い天井はどれだけ背伸びをしても近付けなかった。
どうしてだろう。なぜなのだろう。一生懸命立ち上がっているのに。不思議に思いながら、また鳴き声を上げた。

「へえ」

 唐突に、良く通る声が聞こえた。その声に含まれるなんともいえない圧迫感に驚いて、鳴き声を飲み込んだ。
クチバシを閉じて翼を下げ、そろそろと振り向いた。この場所を四角く取り囲んでいる壁の一つに、影があった。
それはキョウワコクグンのグンプクに身を固めて、横長のメガネを掛けている男だったが、妙な姿をしていた。
男の頭には、今まで見たことのないものが生えていた。すらりとした二本のツノが、青緑の髪から突き出ている。
男の目は赤く、瞳孔は縦長で、耳も長く尖っていた。背中には、髪と同じ色をした薄べったい翼が備わっていた。

「人間が造ったにしては、良く出来た方じゃないか」

 男が踏み出すと、空気が一変した。心地良さすらあった生温い空気が張り詰め、喉が詰まり、胸の奥が痛む。
なんだこれは。なんなんだこれは。ぎゃあぎゃあと喚いていたが、男が近付くに連れて、胸の奥の痛みが増した。
ああ来るな来るな来るな来るな。喰うな喰うな喰うな喰うな喰うな。怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
だが、男の足取りはちっとも緩まない。翼を最大限まで広げて体を膨らませて威嚇するも、まるで効果はなかった。
革靴の底が砂利を踏み締める音が、いやに耳に響く。後退って距離を開けようとしたが、足首が引っ張られた。
見ると、両足首に太い鎖が付いた枷が掛けられ、鎖の根本は地面に埋められた台座にしっかりと括られていた。

「人工物でも、獣は獣か」

 男は鎖をじゃりっと踏み付けると、吊り上がった目を僅かに細めた。それだけで、心臓が縮み上がってしまう。

「僕が誰なのか、ちゃんと弁えている」

「大尉!」

 急に、どこからか別の声が聞こえた。男はその野太い声に一瞬眉をひそめたが、すぐに整った笑顔を作った。

「しばらく、僕の好きにさせてくれないかな。大丈夫、下手なことはしない」

「ですが大尉、その魔物は演習で標的として使う予定がありまして、その…」

「だから、何だ」

 窓を見上げた男の眼差しが、すっと冷え込む。

「それとも、君は僕を怒らせたいのか?」

「いえ、そんな!」

 窓の向こうから、慌てふためいた声と乱れた足音がした。男はその反応に満足すると、こちらに向き直った。

「どうせ、壊したってすぐに元通りに出来る。それに、少し手を加えておいた方が後々便利だからね」

 男は手袋を外すと、白く滑らかな手を伸ばして柔らかな青い羽根をまさぐり、胸の中心を掴んできた。

「肉体の形成はなかなかのものだけど、魔力中枢の構造は滅茶苦茶だ。これじゃ知能が育たなくて当然だな」

 爪が食い込み、皮を引きつらせ、肉に指がねじ込まれてくる。あまりの痛みに暴れようとしたが、動けない。
足だけでなく、体中に鎖を巻き付けられたかのような感覚だった。本物ではない、畏怖の鎖に締め付けられる。
男の顔が、間近に迫ってくる。驚くほど整っているので、顔だけ見れば女だと見紛ってしまいそうなほどだった。

「そうだ。ついでに、君に名を与えよう」

 名。名前。名称。それが、なんだと言うのだ。男は、薄い唇の端を上向ける。

「魔技研が決めた個体識別番号だけじゃ、色気がなくて敵わないからね」

 男は笑う。

「フリューゲル。それが君の名だ。さあ、喜ばないか」

 ぎぢりっ、と男の爪先が胸元の皮を破り、血が飛び散って羽根が汚れる。その激しい痛みに、仰け反った。

「ぐげげげげげげげげげげっ!」

「そう、そんなに嬉しい?」

 男は皮の隙間に指をねじ込み、ぶちぶちと血を泡立たせながら肉の中に指を埋めていった。

「もっと喜べるように、君には知性と言葉を与えよう。魔力最大値も引き上げれば、いい兵器になれるよ」

 男は、聞き覚えのない言葉を囁いた。その途端に、皮の下にねじ込まれている指から熱いものが溢れ出した。
深い眠りに至る薬を投与された時のような、いや、それ以上に強いものが体中を駆け巡り、全身が痙攣する。
だが、意外にも苦しくなかった。むしろ、頭の中が冴え渡っていくような、不思議な爽快感に満たされていった。
男の指が抜かれると、虚脱して崩れ落ちた。男は満足した笑みを口元に貼り付けて、赤黒く濡れた指を舐めた。
しばらくすると、独りでに胸の傷口が塞がっていった。羽根に染み着いた血は消えなかったが、痛みは消えた。

「キース!」

 どこからか、力強い声が響き渡った。すると、男は不愉快げに眉根を歪めた。

「ああ、もう来たか」

 正面の壁にある金属製の扉が開くと、銀色のものが入ってきた。大きな肩にグンプクを引っ掛けた、全身鎧だ。
がしゃがしゃと耳障りな足音を立ててやってきたそれは、キースという名の男とこちらを見比べ、ため息を零した。

「お前、何してやがったんだ」

「別に、大したことはしていませんよ。魔技研の技術の低さが目に付いたので、手を加えただけです」

 涼やかに呟いたキースに、トサカに似た赤い頭飾りを付けている銀色の男は目元と思しき部分を押さえた。

「余計なことをすんじゃねぇよ。で、その手の血はどうした。そいつに噛まれでもしたのか」

「まさか。僕は少佐とは違いますよ」

 キースは手に付いた粘り気のある血を舐め取り、嘲笑した。銀色の男は、太い腕を組む。

「しかし、この時代でも人造魔物が作れるとはなぁ。ジュリィの研究資料は、オレらが全部焼いたはずなんだが…」

「どうせ手抜かりでもしたのでしょう。あなたの仕事はいつも中途半端ですから」

「うるせぇ」

 銀色の男に毒突かれても、キースは平然としていた。銀色の男が並べ立てる文句も、聞いていないようだった。
その赤い目と、目が合った。キースがこの男の名。ならば、フリューゲルとは一体なんだ。初めて聞く言葉だった。
フリューゲル。フリューゲル。フリューゲル。フリューゲル。フリューゲル。何度も反芻して、ようやくしっくりきた。
そうか。これが名か。イチゴウよりも、こちらの方が好みだ。フリューゲル。それが自分だ。それが自分なのだ。
 その瞬間、今までにないほど大きな嬉しさが込み上がってきた。感情を堪えきれなくて、ばたばたと暴れた。
フリューゲル。フリューゲル。フリューゲル。フリューゲル。言葉にならない言葉で、自分自身の名を叫び続けた。
 そうだ。自分は、フリューゲルだ。







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