その夜。ギルディオスは、フローレンスの部屋の前にいた。 彼女が忘れていった設計図を片手に持ち、分厚い扉を叩こうとしたが、一旦その手を下げて、身を引いた。 今更、何を躊躇うというのだ。フローレンスのためにも、ヴェイパーなる者の存在と性根を確かめるのだ。 それが、結果としてフローレンスを悲しませることになっても、仕方ないことは仕方ないのだ、と割り切った。 魔性の者は、魔法に過ぎない。人のように意志を持っていても、言葉を操っていても、所詮は魔法の産物だ。 人の真似をして人を貶める魔法で成し上げられた悪しき者は、魔法に込められた目的に沿った行動だけをする。 だから、決して生き物などではない。そうした者に魅入られた者は、魂と魔力を喰われて、最悪、死に至る。 魔性の者が放つ魔法を解く方法は、単純明快だ。魔性の者が込められているものを、破壊してしまえばいい。 ギルディオスは、そうでなきゃいいな、と内心で願っていた。どんな存在であれ、彼はフローレンスの友人だ。 フローレンスは部下である以前に、ギルディオスの子供も同然だ。だから、なるべく彼女を傷付けたくはない。 だが、やはり、仕方ないことなのだ。ギルディオスは下げた手をもう一度挙げ、細工のない簡素な扉を叩いた。 「フローレンス。オレだ」 だが、返事はなかった。取っ手に手を掛けて回すと、呆気なく開いた。ギルディオスは、扉を内側に押した。 狭い室内は、鉱石ランプの青白い光に満たされていた。天井まで、机や製図台、本などの影が伸びている。 部屋の隅にあるベッドの上では、フローレンスが丸まっていた。ギルディオスが入ってきても、反応しない。 その胸元には、机の上に置かれた鉱石ランプとは別の光源があった。海の色に似た、青の光が溢れている。 フローレンスの指の長い手が大事そうに包み込んでいるのは、ヴェイパーと名付けられた、魔導鉱石だった。 青い光に照らされているフローレンスの頬は、青の強さが赤みが失せていて、血色が悪いようにも見えた。 目元から頬には涙の筋が付いていて、シーツには水跡が残っている。泣きながら、寝入ってしまったらしい。 手にしていた設計図を机に上に投げてから、ベッドに歩み寄る。だが、それでも、彼女は気付いていない。 ギルディオスはベッドの脇に腰掛けると、フローレンスの頬を慎重に撫でた。寝顔は、少女の頃と変わらない。 何度か撫でていると、フローレンスの目元が緩む。涙に濡れた長い睫毛を瞬かせ、腫れぼったい瞼を開いた。 「たいちょう…」 フローレンスは、弱々しく掠れた声で呟いた。ギルディオスは、また申し訳なくなったが、堪えた。 「お前らしくねぇぞ。夕飯ぐらい、喰いに来い。喰える時に喰っておかねぇと、訓練で身が持たねぇぞ?」 「…すみません」 ギルディオスの手付きの優しさに、フローレンスは胸が締め付けられる思いだった。悪いのは、自分なのに。 頭が冷えてくると、あんな無茶苦茶な我が侭を押し通そうとした自分への自己嫌悪が、心も体も重くする。 手の中にいる彼、ヴェイパーはとても大切な友人だ。だが、ギルディオスも、それと同様に大事な人だ。 子供として扱われなかった自分を子供として扱い、力を活用出来る仕事を与え、生きる場所も与えてくれた。 ただの上官ではなく、実の父親のように思っている。彼を困らせてしまった自分が、情けなくて嫌になる。 フローレンスがまた泣きそうになると、ギルディオスの手はフローレンスの頬から外され、青い石に触れた。 「なぁ、フローレンス。お前、こいつと話が出来るんだよな?」 「あたしから話し掛けることもあるし、彼から話し掛けられることもあります」 フローレンスの指先が、研磨されていない魔導鉱石の表面をなぞる。 「大事な、友達なんです」 「ああ、そうだな」 ギルディオスは身を屈めて、フローレンスと青い魔導鉱石に顔を近寄せた。 「オレも、こいつと話がしたい。やれるか?」 「やれます」 フローレンスは体を起こし、ベッドに座ってギルディオスと向き直った。ギルディオスは、彼女の髪を乱す。 「じゃ、頼む。距離もねぇし、オレの魂の器も石だから、思念の波も人間同士よりは合わせやすいだろうぜ」 「了解しました」 敬礼してから、フローレンスは訝った。今まで、こんなことは一度もなかったからだ。 「でも、なんでいきなり、彼と話そうとするんですか?」 「こいつの中身が何なのか、確かめるためだ」 ギルディオスはフローレンスの頭から手を放すと、語気を強めた。 「フローレンス。オレはお前を信じている。部下としても、子供としてもな。だが、こいつの中身は、きっちり確かめておかなきゃいけねぇんだ。もしも、この中にいるヴェイパーとやらが、お前の言うようないい友達じゃなく、とんでもなく悪い野郎だったら、オレは尚のことお前の願いは聞けねぇ。そんな奴には、体も自由も与えちゃいけねぇからな」 「そんなこと、あるわけないじゃないですか! この子は、ヴェイパーは凄くいい子です!」 思わず、フローレンスは声を荒げる。ギルディオスは手を翳し、彼女を制した。 「ああ、オレもそうならいいと思っている。だが、万が一っつー場合があるんだよ。オレは、お前の友達を否定したいんじゃない。お前の信じていることが正しいかどうか、知りたいだけなんだ。その上で、判断するつもりだ」 「判断って、何をですか?」 「決まっているじゃねぇか。お前の大事な友達を、オレらの仲間に迎えるかどうかっつーことさ」 ギルディオスがにやりとすると、フローレンスは徐々に目を大きく見開き、頬を僅かに紅潮させた。 「え、じゃあ、この子の体を造ってもいいんですか!?」 「だーから、オレがこいつと話して判断してからだ、っつってんだろ。先走るんじゃねぇ」 ギルディオスは手の甲で、こん、と石を小突いた。フローレンスはぐいっと目元を拭うと、両耳から耳飾りを外した。 魔導金属で出来た、思念妨害と魔力制御の機能を兼ね備えた簡素な耳飾りをベッドに投げ、力を解放していく。 ギルディオスの手に青い魔導鉱石の原石を渡してから、フローレンスは深呼吸を繰り返し、魔力の出力を整えた。 思念の中継ぎは、簡単なようでいて難しい。送る側の思念を、受け取る側の思念に同調させなければならない。 下手に出力を上げれば、送る側の思念に無駄な魔力から起きる雑音が混じってしまい、通信状態が悪くなる。 かといって出力を下げれば、的確に思念を伝えることが出来なくなり、途切れ途切れの通信となってしまう。 フローレンスは魔力の出力と精神感応能力の感度をある程度まで引き上げると、止め、二人の思念を感じた。 先に、ギルディオスの思念を捉える。中世時代から長らえている魂から発せられる思念は、強く、温度が高い。 普段からフローレンスは、精神感応能力を使って伝令役をしているので、当然ながら指揮官の思念を受けている。 作戦の指揮官は、大抵の場合がギルディオスだ。なので、いつも拾っているものなので、すぐに探り当てられた。 次に、ギルディオスの手にある魔導鉱石の原石から漏れている、ヴェイパーの思念も探り出して掴み取った。 こちらも、常日頃から接しているので慣れている。触手のように力を伸ばさなくとも、あちらから来てくれる。 だが、フローレンスが思念の中継ぎをして魔力出力を上げ、思念を高めてやったことはないので慎重に行った。 双方の思念の出力をほぼ同等にさせ、それらを接続させるために引き寄せる。この瞬間が、一番気を遣う。 二つの思念が接した瞬間、僅かに魔力が乱れてフローレンスの頭に痛みが走ったが、堪えて出力を保った。 そして、思念の交わる精神の内へと、彼らは落ちた。 光を感じた。 ギルディオスは浮遊するままに、漂っていた。体はどこも重たくはなかったが、魂の内は熱を持っていた。 完全な異物であるヴェイパーの思念を掴み取り、受け入れたことで、無意識の拒絶反応が起きているらしい。 体が空気そのものと化したような感覚を感じつつ、ギルディオスは意識を強め、見えるものを見ることにした。 最初に視認した光がどこにあるか探すため、首を動かした。足を前に出すと、ざらついたものが足の裏に触れた。 その下には、水分を帯びた冷え切ったものがあり、周囲一帯には青臭さと土臭さが立ち込めているのが解った。 体重を掛けて足を踏み込むと、先の尖った雑草の葉が折れ曲がって土に埋まり、鉄で出来た足が軽く埋まった。 身を屈めて手を伸ばすと、草の葉が指に触れる。その葉が淡く照らされて白く輝き、空気がほのかに温まった。 光は、真正面から差している。ギルディオスが顔を上げると、どこまでも続く平原の先に、朝日が昇っていた。 その朝日を背に受けた、何かが立っていた。体格と影絵からして、一見して、その何かが人ではないと解った。 身長はギルディオスを悠に越えていて、肩幅も倍以上あり、円筒形の上腕と楕円状の腕を持った、逞しい影だ。 胸部は球体状で、下半身も太い。そこから繋がる足もまた円筒形だが、膝から下は末広がりとなっている。 その背からは、排気筒が伸びていた。ギルディオスが一歩近付くと、排気筒から、勢い良く蒸気が噴き出した。 「おまえ、は」 金属を震わせたような、明瞭でない低い声。影は一歩踏み出すと、両腕を掲げ、身構えた。 「だれだ」 ぎぢりっ、と円筒を連ねて造られた指を握り、関節を軋ませる。昇り始めた朝日によって、顔が見えてきた。 目元は横長の装甲を填めてあり、口元はギルディオスのそれよりも顎の部分が太い、マスクになっている。 側頭部の左には、背部に付いている排気筒を小さくしたような排気筒が付いていて、そこからも蒸気を噴いた。 熱い空気と、湿気が漂う。ギルディオスが更に近寄ろうとすると、巨大な鉄の人形は草を擦り潰して後退する。 「だれだ!」 「お前が、ヴェイパーか」 ギルディオスは、逆光の中に立つ機械人形を見上げた。フローレンスが書いた、設計図通りの姿をしている。 「なんで、しっている」 機械人形は、拳を引いて身動いだ。ギルディオスは、外を指すような気持ちで上を指した。 「オレは、フローレンスの上官だ。ギルディオス・ヴァトラスってんだ」 「ぎる、でぃおす…。それなら、しって、いる」 鈍い声で呟いたヴェイパーは、ギルディオスを見下ろした。ギルディオスは、腕を組む。 「なら、話は早ぇな。ヴェイパー、お前はフローレンスに何を言ったんだ?」 「なにって、きまって、いる」 ヴェイパーの声量が強まると、金属的な声に震えが混じって音が割れた。 「からだが、ほしい。じぶんの、からだが、ほしい、って、いって、いる、だけだ」 「どういう目的で欲しいんだ」 ギルディオスの問いに、ヴェイパーは両の拳を握り締めた。どしゅう、と関節の隙間から白い蒸気が吹き出る。 「きまって、いる! じゆうに、なりたい! じゆうに、なって、いっしょに、いたい!」 「フローレンスと、か?」 「あたり、まえ、だ! それ、いがい、の、りゆう、なんて、ない!」 「本当か?」 「ほんとうに、ほんとう!」 うう、とヴェイパーは腹立たしげに唸った。思念同士を繋ぎ合わせているので、剥き出しの感情が触れてくる。 びりびりとした、苛立ちと怒りの入り混じったものだった。外への渇望と、信用されないことからの感情だ。 ギルディオスは、痺れに似た痛みを感じていたが動揺は表さなかった。気圧されては、相手に負けてしまう。 これだけでは、ヴェイパーの本質が見えない。言葉が足りていないので、解りづらいから、というのもあるが。 ぶつ切りの単語の間から垣間見える本音を読み取り、ヴェイパーの真意を探り出した上で、判断を下すのだ。 ギルディオスは己の思念波を乱さない程度に、気を張った。空虚なヘルムの内側から、ヴェイパーを睨む。 「お前、フローレンスをどう思う」 「とても、だいじ。すごく、たいせつ。だいじな、ともだち」 ヴェイパーは拳を緩めずに、ギルディオスを見返してきた。無機物だが、思念の合間から表情が読める。 彼女を思う、温かで愛おしい感情が込められていた。声色も穏やかになり、震えも音割れも弱まった。 ヴェイパーの拳が、更に固められた。大きな肩を怒らせて、顔を伏せ、頭の排気筒から弱く蒸気を漏らした。 「だから、いっしょに、いたい。そとに、でて、そばに、いたい」 「外に出たら、何をするつもりだ」 「いっしょに、いる。いっしょに、たたかう」 ヴェイパーは大きな手を広げ、胸に当てた。そこには台座はあったが、石は填め込まれていない。 「ふろーれんす、は、いつも、いつも、なにかと、たたかって、いる。いつも、いつも、いつも。だから、ふろーれんす、を、たすけ、たい。ちから、に、なり、たい」 「ああ、そうだ。オレ達は戦うために組織された部隊だ、戦うのが仕事なんだ。フローレンスもその一員だから、戦うのは当然のことだ。お前も、そうしてぇって言うのか?」 「…うん」 ヴェイパーは、ぎち、と頷いた。 「たた、かう」 「また、どうしてだ。戦うのは辛ぇぞ。痛いし、苦しいし、やるせねぇことばかりあるんだぞ」 「しって、いる。ふろーれんす、の、しねんにも、そう、いうの、まじって、いるから」 「じゃあ、なぜだ。辛いと知っていて、戦いたいっつうのか?」 「うん」 ヴェイパーは、自身の胸を叩いた。 「たたかう。ふろーれんすと、いっしょに、なって、たたかい、たい。ふろーれんす、だけじゃ、つらい、から」 単語ばかりの言葉に含まれている感情は、強く、そして重たかった。 「ふろーれんす、いつも、いって、いる。たいちょう、とか、みんな、とか、たすけて、やりたい、のに、ちからが、たたかう、ための、もの、じゃない、から、たたかえ、なくて、くやしい、って。たいちょう、が、だいすき、だから、ちからに、なりたい、って。でも、ちからも、ないし、つよくも、ないから、ちからになれなくて、もっと、くやしい、って」 「…本当か?」 「うそ、なんか、つかない。うそ、つける、ほど、あたま、よく、ない、から」 情けなさそうに、ヴェイパーは語気を弱めた。ギルディオスは組んでいた腕を解き、ヘルムを押さえた。 「そうだとすると…また厄介なことになっちまうなぁ」 「どう、して?」 ヴェイパーが首をかしげると、ギルディオスは、あー、と気恥ずかしげに唸る。 「どうもこうも、お前の言った通りの動機でフローレンスがお前を造ろうとしているんなら、嬉しくってどうしようもねぇんだよ。それを、ないがしろに出来るかってんだ」 「うん。ふろーれんす、いつも、いって、いる。たいちょう、は、ほんとうの、おとうさん、だって」 ヴェイパーの声色が、明るくなる。 「おおきくて、つよくて、あったかくて、だいすきな、おとうさん、だって。だから、やくに、たちたい、って」 「あーもう、泣けてきそうじゃねぇか」 「うれしい、のに?」 「嬉しいからだよ!」 ギルディオスは照れくささに任せ、喚いた。本当に涙が出たらどれほど素晴らしいだろう、とも思っていた。 ここは精神の世界だから、やろうと思えば出来ないこともないのだろうが、死んでから時間が経ちすぎている。 涙を流す感覚などとうに忘れてしまったし、涙が滲み出る目も持っていない。それが、無性に悔しいと感じた。 ヴェイパーは、照れ隠しに変な声を出しているギルディオスを見ていた。フローレンスの、言っていた通りの人だ。 外に出たかった理由は、フローレンスと共に戦いたかったことだけではない。彼女が触れる人に、会いたかった。 ギルディオスを始めとした異能部隊の面々と接して、フローレンスが得ているような、幸せを感じてみたかった。 およそ八年前、十歳のフローレンスに拾われた時に感じた彼女の思念には、苦しみと痛みが込められていた。 だが、今は違う。満ち足りた日々と愛し愛される幸せが詰め込まれていて、時折彼女が羨ましくなるほどだった。 だからこそ、外へ出たかった。フローレンスと共に、フローレンスの傍で、フローレンスの味わう幸せを感じたい。 ヴェイパーは前進すると、ギルディオスの目の前に歩み寄った。太い足を曲げて膝を地面に付け、めり込ませる。 立てた膝に腕を載せ、頭を下げた。首の関節が伸びきってしまうほどもたげたヴェイパーは、声を張り上げる。 「おねがい、します!」 地面に付けたもう一方の手を、雑草の生えた地面に叩き込む。 「そとに、ださせて、ください! ふろーれんす、と、いっしょ、に、たたかい、たい、んで、す!」 深く頭を下げていても、ヴェイパー自身の身長がかなり大きいので、ギルディオスの胸元に彼の頭があった。 金属板を震わせただけの、声と言うには無機質で感情が読み取りづらい声には、強固な意思が込められている。 彼は、本当に願っている。外へ出て、フローレンスと共に在ることを。魂に、力のある思念が流れ込んでくる。 これなら、ヴェイパーを信じても良いかもしれない。少なくとも、ヴェイパーは悪意を持った魔性の者ではない。 「よし」 ギルディオスは胸を張ると、親指を立てて自分を指した。 「これから、オレのことは隊長と呼べ」 「たい、ちょう、ですか?」 「そうだ。オレの部下になるんだろ、ヴェイパー?」 「…はい!」 嬉しさの余り、ヴェイパーは背中の排気筒から蒸気を噴き出した。ギルディオスは、首を横に振る。 「違う、そうじゃねぇ。そういう時はな、了解、って返せ。いいな」 「りょうかい!」 頷いたヴェイパーは、音割れするほど強く叫んだ。ないはずの体が、意識の中だけの肉体が、熱を帯びてくる。 それでよし、とギルディオスは満足げにしている。ヴェイパーは、外への入り口を勝ち得た幸せに満ちていた。 フローレンス。ずっと、会いたかった。ただの石ではなく、鋼でも良いから体を得て、彼女と触れ合いたい。 外の世界。フローレンスの手の中から離れた世界。広い世界。体のある世界。楽しみで楽しみで、仕方なかった。 胸の内が、脈動する。荒々しく、せわしなく、鼓動を続けている。ないはずの肉体の、ないはずの心臓の音だ。 いや、違う。これは、魂の鼓動だ。フローレンスに触れられた時に生まれた自我から成長した、己自身の鼓動だ。 鼓動は大きくなり、胸どころか体も震わせる。今はまだ得ていない蒸気が、稼働するための力が、充ち満ちてくる。 その熱は、激しい。だが、心地良かった。 06 9/9 |